メディアの歴史メモ(庶民の語彙の共通化)

貴族はサロンで,ブルジョアはコーヒーショップで

1650年 世界初の日刊紙(ドイツ)

庶民は,各々の生活の中で,必要な語彙を獲得していたのではないでしょうか?

通信技術の進歩,メディアの大衆化

1868年 輪転機による大衆新聞(イギリス)
1876年 電話の特許(ベル,アメリカ)
1895年 世界初の映画館(リュミエール兄弟,フランス)
1901年 大西洋横断通信(マルコーニ,イタリア)
1920年 民間商業ラジオ放送(アメリカ)
1929年 テレビ実験放送開始(BBC,イギリス)

庶民も含めて,基本的な語彙が共有される.公的な場からは土地言葉が消されてゆく.義務教育制度の充実と時期が重なる事が重要だと思う.学校では共有された語彙を前提に授業をする事ができる.前の日のテレビの話題で盛り上がるなど「仲間」であるという事が無意識下で確認される.


情報の個別化へ

1991年 世界初のWebサイト公開(ティム・バーナーズ=リー)

「個から世界中の個へ」という情報発信ができる技術が現れ,実際に価値観の多様化,生活スタイルの多様化,若者のテレビ離れなど劇的な変化が起きている.学校での画一的な指示が通じない時代になる.なった?日本語としては通じているのだけれど,伝えたい中身が伝わらない.「仲間意識」の確認を明示的にすべき?「多様化の中の公共」という概念を大人の側が想定できていない?

さて,学校はどうあるべきか?

*年表はWikipediaの各関連項目の説明から


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