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シャリオットが咲く。

自分でも鉢植えで育てているバラがあり今年の春も綺麗に咲いた。

「スイート シャリオット」という品種。

"Sweet Chariot"なので「スイート チャリオット」と書かれることが多いがnoteでは「シャリオット」と読者の皆さんから呼ばれて愛されている。

全体で40cmくらいのミニチュアローズという系統になる。

都会のベランダではちょうど良い大きさ。

5月初旬に咲いた。

春は明るいピンク色で「ポンポン咲き」や「ロゼット咲き」という感じの咲き方。

秋になると深い紫色になってまた違った色になる。

雰囲気はこの記事の後半に書くオールドローズという16~18世紀くらいの古い時代のバラに近い。

まずは咲いた写真を載せるね。

画像1

もう1枚。

画像2

このバラの特徴は房状になって花がたくさん咲くこと。

そして独特な色と形状。

いつものnoteは「今年はこんな感じで咲きました」という記事になる。

今回はもう少し書こうと思う。

シャリオットには親のバラがいる。

3つの品種を紹介したい。

バラは基本的に先に存在する2つのバラを交配して新しい品種が作出される。

今回は写真と説明が載っている方の親バラを載せたい。

まずは「ヴァイオレット」という品種。

名前の通りすみれ色が綺麗。

姫野バラ園八ヶ岳農場の公式ウェブサイトより。

ヴァイオレットの親は「ブルー ランブラー」という1900年代初めのバラ。

そしてブルーランブラーの親。

「エアインネルン アンブロー」という1884年に作出されたオールドローズ。

俺が育てているシャリオットが作出されたのが1984年。

だから100年前のバラ。

興味深いのが最後に載せた「エアインネルン アン ブロー」はバラの分類では「ハイブリッド パーペチュアルローズ(HP)」という。

英語で"perpetual"という単語は植物の場合「四季咲きの」という意味である。

そう、ずっと多くが春にしか咲かない「一季咲き」のオールドローズで四季咲き性を持つものが作出されるようになった。

そしてほぼ同時期にさらにしっかりした四季咲き性の「ハイブリッドティーローズ」が誕生した。

だからハイブリッド パーペチュアルローズはオールドローズ後期のバラになる。

「スイートシャリオット」はこういうバラたちの特徴を受け継いで今は俺にベランダで育てられている。

今日はそんなバラのお話でした。

では、また。

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