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大衆和牛酒場コンロ家 代々木店

◆代々木駅徒歩5分
◆新宿駅徒歩9分
◆南新宿駅 改札出て右へ。
①【徒歩】・・・約20秒
②【全力疾走】・・・約6秒
③【久しぶりに空を眺めてみた。 道すがらすれ違う人はどことなく疲れているようで、足取りは重い。
見上げた空は、西の空をオレンジに染め上げ、赤から紫へ、青から紺へと見事なグラデーションを成していた。

ーーーもう、辞めようかな
そんな思考と行動の結果が、路上で立ちすくし、一人空を見上げるサラリーマンの姿だった。
誰も待っていない家には帰りたくない。
このまま自分が消えてしまえばいい。
そう思った時だった。

『何してるの?』
幼い、たどたどしい声が聞こえた。
気が付けば俺の隣には白いワンピースを着た少女がこちらを興味深そうに眺めていた。
年の頃は5,6歳と言うところだろうか。

『......なんだって?』
子ども相手には少し乱暴な物言いだったかもしれない。
しかし、少女はにっこりとほほ笑むと、その小さな手を差し出して、そのまま真上を指した。
つられて俺もその方向を見る。
そこには【霜降り和牛鍋】と書かれた大きな看板があった。

あぁ、こんなお店ができたのか。
ついこの間まではラーメン屋だったはずだが。
右手にコロッケと缶ビールの入ったコンビニ袋をぶら下げて、その大きな看板を見上げていると、無性に腹が減ってきた。
普段使いの発泡酒ではなく、ビールにしたのはせめてもの奮発だった。
そんな行動が気を大きくしたのだろうか、ガラス張りの店内をのぞき込み、空席を確認すると、そのまま吸い込まれるように入口の引き戸を開けた。

『すみません一人...いや...二人なんですけど』
振り返り、『お嬢ちゃん、お腹減ってるかい?』
そう尋ねたが、既にそこに少女の姿はなく、オレンジ色の空だけがこちらを見ていた。
少しだけ寂しい気持ちを噛んで、もう一度空を眺めてみる。
さっきより、空が澄んで見えるのはきっと気のせいだろう。

『えっと...あとで二人になります。大丈夫ですか?』
『もちろんです!こちらへどうぞ!
仕方ない。今日のところは後輩の奴でも誘ってやるか。
携帯電話を手に取り、「集合」とだけ書いてメールを送る。

『いらっしゃいませ!!』
威勢のいい店主の声が、なぜか耳に心地よく響いた】・・・約10分

南新宿駅から62m


名 称:大衆和牛酒場コンロ家 代々木店
所在地:151-0053  東京都渋谷区代々木1-52-5 ベルテ南新宿 B1F
電 話: 03-6383-4866

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