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アンサンブル・ヴァガボンズ 室内楽シリーズ vol.2(2019/4/2)

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『アンサンブル・ヴァガボンズ 室内楽シリーズ vol.2』に伺いました。(2019/4/2@豊洲シビックセンターホール)

Ensemble Vagabondsは、フィールドや世代を超えたプレイヤーとの共演により独自の音楽世界を模索するため、2016年西澤誠治(コントラバス)、成田寛(ヴィオラ)、原田陽(ヴァイオリン)の3人により結成され、2017年には日本を代表する指揮者のひとり下野竜也氏を加え、プロの音楽家が全力で音楽を楽しむ場として活動されています。

今回のコンサートでは、ブラームス晩年の名作である「弦楽五重奏曲第2番」と「クラリネット五重奏曲」が演奏されました。
前半の弦楽五重奏曲は、ヴァイオリン原田陽(Akira Harada)、横山 奈加子 (Nakako Yokoyama) 、ヴィオラ成田 寛 (Hiroshi Narita)、島田 玲 (Rei Shimada)、チェロ新倉瞳 Hitomi Niikura Staffというメンバーで演奏されました。奏者全員がブラームスの時代と同じガット弦を使用し、チェロはエンドピンを使わずに足に挟んで弾いていました。そのため音量は控えめですが、音楽の細やかなひだを繊細に描いていく趣のある演奏を味わいました。

後半のクラリネット五重奏曲のクラリネット奏者柴欽也も、ブラームス当時の楽器をコピーしたクラリネットを使用。ブラームスの作品でも最高に美しい旋律が立ち上がり、クラリネットに導かれた弦楽四重奏は有機的で密度の高いアンサンブルを聴かせてくれました。特に、2楽章での超弱奏による音楽の会話が絶品でした。

このコンサートでは開演前にアナウンスがあり、演奏中以外カーテンコールの際には写真撮影OKでした。クラシックのコンサートでは珍しい試みですが、SNS時代にはマッチしていると思います。この写真もカーテンコールで撮影しました。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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