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鈴木皓矢 チェロ・リサイタル(2019/7/24)

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『鈴木皓矢 チェロ・リサイタル』に伺いました。(2019/7/24@東京文化会館 小ホール)

チェロの鈴木 皓矢さんは桐朋学園大学を首席で卒業後、スペインやドイツで研鑽を積み、第10回ラス・コルツ国際音楽コンクール器楽部門第4位入賞。現在、ソロ、室内楽、オーケストラ等多方面にて活躍中です。
ピアノの鈴木 慎崇さんは東京藝術大学卒業。第51回全日本学生音楽コンクール、第71回日本音楽コンクールにて、それぞれ第1位。国内外の音楽祭、コンクールにおいて公式伴奏者を務めるなど、伴奏、室内楽にも活動の場を広げています。

本公演は公益社団法人日本演奏連盟主催の「新進演奏家育成プロジェクト リサイタル・シリーズ TOKYO 82」として開催されました。日本演奏連盟はリサイタル開催を希望する新人演奏家を広く公募し、その中からオーディションによって選ばれた新人演奏家にリサイタル形式による演奏会の場を提供しています。毎年、東京では10公演が東京文化会館小ホールで行われています。

プログラムはドビュッシーの「チェロ・ソナタ」から始まりました。鈴木さんのチェロはカラフルで軽やかな音色、そしてスケールの大きな演奏です。ドヴォルザーク「森の静けさ」は深く柔らかな響きで歌い、ほっとするような音楽でした。前半最後の鈴木輝昭「無伴奏チェロ組曲第1番」は、様々な様式から成る6楽章構成の楽曲でしたが、鮮やかなテクニックを駆使した彫りの深い演奏で、この楽曲を非常に面白く聴かせてくれました。その見事な演奏に聴衆も非常に集中していたことが感じられました。

後半最初のバッハ「ガンバ・ソナタ第3番」は優雅で軽やか。プログラム最後に配置されたプロコフィエフ「チェロ・ソナタ」は、重厚で非常に充実した音楽でした。ピアノの鈴木さんもとても素晴らしい演奏でした。アンコールにはフォーレ「夢のあとに」がしっとりと演奏され、聴衆からブラボーの声が飛び交いました。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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