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未来からくる演奏家を聴く会 第270回(2019/6/29)

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『未来からくる演奏家を聴く会 第270回』に伺いました。(2019/6/29@山王オーディアム)

ソプラノの荒井マリさんは現在二期会オペラ研修所所属で、オペラや歌曲を中心に研鑽を積みつつ、合唱などのアンサンブルにも意欲的に取り組んでいます。ピアノの奥村志緒美さんはこれまでに新日本フィルハーモニー管弦楽団などのオーケストラとも共演を重ね、声楽伴奏や新曲の初演にも多く携わっています。

プログラムの前半は木下牧子、中田喜直などの日本人作曲家の歌曲4曲とヘンデルとロッシーニのオペラからアリア3曲、後半は花にちなんだシューマン、R.シュトラウス、ブーランジェなどの歌曲10曲が演奏されました。

荒井さんは歌詞を丁寧に読み解き、澄んだ美しい歌声で満席の聴衆を魅了しました。木下牧子、中田喜直の曲では歌詞から自然と情景が浮かび上がり、ブーランジェやシュトラウス、シューマンではそれぞれ花に寄せる思いを描き分け、リートの素晴らしさを心から感じるとることができました。プログラム構成も素晴らしく、荒井さんの歌声でもっと多くの歌曲を聴いてみたいという思いに駆られました!

歌曲に挟んで奥村さんのピアノソロでJ.S.バッハのイタリア協奏曲、ラヴェルのクープランの墓からそれぞれ数曲づつ演奏されました。外光の入る開放的な会場と雨上がりの落ち着いた土曜の午後の雰囲気に合う素敵な演奏でした!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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