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オルケストル サン フロンティエール 第3回演奏会(2019/8/11)

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『オルケストル サン フロンティエール 第3回演奏会』に伺いました。(2019/8/11@大田区民ホール・アプリコ大ホール)

このオーケストラは「音楽を奏でるのにプロもアマも国籍もすべての隔たりをなくして心に響く音楽創りをしよう!」というコンセプトのもとに結成されました。指揮は元N響コントラバス奏者の井戸田善之さん、コンサートマスターは元N響第1バイオリン次席奏者の村上和邦さんです。

第1回ではフルート、第2回はヴァイオリンの世界的なヴィルトゥオーゾを招聘したそうですが、第3回の今回はチェコ出身のホルン奏者カテジナ・ヤヴールコヴァー(Katerina Javurkova)さんがゲストとして共演しました。2016年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位(1位なし)ほか多くの国際コンクールで受賞され、現在チェコ・フィルのホルン奏者を努めています。

冒頭にモーツァルト「交響曲第31番 パリ」が演奏されたあと、ヤヴールコヴァーさんのソロによるモーツァルトの「ホルン協奏曲第3番」が演奏されました。伝統的なチェコのホルンに見られる自然なビブラートがかかった美音でありながら、張りのある抜けのよいサウンドで本当に素晴らしいモーツァルトでした。

後半のシューベルト「未完成」は、井戸田さんの的確な指揮で柔らかな広がりと推進力を感じる演奏となり、このオーケストラの演奏レベルの高さを感じました。そしてメインのシューマンの「4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュトゥック」。ゲストのヤヴールコヴァーさんが2ndに入り、他の3パートはオケのホルン奏者が務めるという編成でした。この曲はホルンが活躍する難曲として有名ですが、見事なホルンセクションでした。大きな拍手に応えてアンコールにホルン四重奏、そして一番最後にヤヴールコヴァーさんが圧巻のソロ演奏を聴かせてくれました。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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