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とものり組トランペットコンサート2019(2019/10/10)

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『とものり組トランペットコンサート2019』に伺いました。(2019/10/10@JTアートホール アフィニス)

「とものり組」は東京交響楽団首席トランペット奏者 佐藤友紀さんとその門下生から始まったコミュニティーで、主にトランペットアンサンブルやオーケストラにおけるトランペットパートの研究、オーディションやコンクール向けの勉強会を中心に活動しており、2012年からは東日本大震災の被災地である宮城県南三陸町での訪問演奏を毎年行っています。今回はとものり組としての自主企画公演の第2回で、音大生からプロオーケストラの団員まで総勢24名のトランペット奏者によるコンサートでした。

出演メンバー:佐藤友紀
犬飼伸紀、井上優佳、閏間健太、小高綾平、小田島 史、鈴木璃穂、飛田遥香、東野匡訓、中山 京、永田豪則、平山あかり、伏見さやか、古土井友輝、星野朱音、松山 萌、箕輪瑠璃子、武藤向日葵、尹 千浩、蓬田奈津美、若松 楓(五十音順)

プログラムは、デュカスの「《ラ・ペリ》の前奏曲用ファンファーレ」が24名全員による非常に華やかで豪華な演奏で始まりました。その後は、様々な編成と奏者の組み合わせにより多彩な楽曲が並びました。
テレマンの「3本のトランペットのための協奏曲」は3本のピッコロトランペットと4本のフリューゲルホルンによる演奏。軽やかで華やかなピッコロと柔らかな響きのフュリューゲルがブレンド。バッハの「《フーガの技法》よりコントラプンクトゥスより1, 9」は8本のトランペットによる掛け合いの妙。 8本によるイウェイゼン「ソノラ砂漠ハーモニー」でスピード感に溢れトランペットのかっこよさがストレートに表現され、それと対比するようにエネスコ「AU SOIR」はノスタルジックでしっとりとした曲でした。モラレス「X-1」は現代的な5重奏、三澤慶「9本のトランペットのための幻想曲」は楽器の持ち替えが多く複雑な掛け合いが楽しい爽快感のある華やかな曲を楽しみました。

後半はブラッター「12本のトランペットのためのファンファーレ」が、ステージの左右に6人ずつ2チームに配置された華やかなファンファーレでスタート。8本による輝かしいリアス「エバリアンス」、5本によるノーレ「カクテル」が演奏されたあと、最後の2曲は24人のメンバー全員により、ヘンデル「《ソロモン》よりシバの女王の入城」が非常に華やかに響き渡り、最後にはグリーグ「《ホルベルク組曲》より3曲」が柔らかく厚いハーモニーで演奏されました。
アンコールには、ローリゼンの「おお、偉大なる神秘よ」が東日本大震災で被災された人々に向けて心洗われる美しいハーモニーで演奏され、コンサートの幕が閉じられました。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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