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市民オーケストラの魅力が全開!

「ミューザ川崎 市民交響楽祭2022」にお伺いしました。(2022/08/28@ミューザ川崎シンフォニーホール)
 
市民交響楽祭は川崎市の4つのアマチュアオーケストラの合同演奏会という、全国でもとても珍しい取り組みです。この連盟は地域に目指した活動と歴史を持っている、麻生フィルハーモニー管弦楽団、川崎市民交響楽団、高津市民オーケストラ、宮前フィルハーモニー交響楽団によって構成されています。今回は高津市民オーケストラが幹事オーケストラを担い、行われました。

1曲目はディーリアスの「夏の夕べ」が演奏され、弦楽の美しさが印象的。2曲目はメンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲でソリストを迎えての柔軟なアンサンブルが発揮されました。ヴァイオリン独奏を務めた小西健太郎さんは、若手ながらすでに数々の国際音楽コンクールで1位を獲得している実力者です。メンデルスゾーンが何度も修正を加えたヴァイオリンのソロパートのこだわりが伝わってくるような掘り下げのある解釈と、安定したテクニックで聴衆を魅了しました。

 後半はベルリオーズの「幻想交響曲」です。ベートーヴェンとほぼ同時代に作曲され、様々な革新性が盛り込まれたオーケストラにとっても腕の試しどころともいえる曲です。すべてのセクションが立派に鳴り、ハーモニーが心地よく響き、一体感のある演奏でした。 この一体としたハーモニーは指揮者の石﨑真弥奈さんの手腕によるところが大きく、それぞれの作曲家の意図を丁寧に描き出し、オーケストラに実力を引き出している様が伝わって来る素晴らしいものでした!

石崎さんは東京音楽大学及び同大学院にて指揮を学び、2011年度、新日鉄住金文化財団の指揮研究員に選ばれ、紀尾井シンフォニエッタ東京(現紀尾井ホール室内管弦楽団)などで研鑚を積み、2016年PMF のコンダクティング・アカデミーに選出され、ジョン・アクセルロッド氏に師事。2017年イタリアにて、第2回「ニーノ・ロータ国際指揮者コンクール」でニーノ・ロータ賞(優勝)および聴衆賞を受賞。2012 年、第16回 東京国際音楽コンクール〈指揮〉において入選(1位〜3位なし)、同時に聴衆賞を受賞し、活躍をしています。 作曲家への敬意と愛情が伝わる真摯な演奏に酔いしれるとともに、今後 "敬意"から"対峙"の姿勢になったとき、すごい演奏を聴かせてくれるのではないかと期待を持たせてくれました!


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