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第19回小金井音楽談話室 ヴィルタス・クヮルテット定期演奏会〜弦楽四重奏の愉しみ:革命者たち(2019/10/19)

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『第19回小金井音楽談話室 ヴィルタス・クヮルテット定期演奏会〜弦楽四重奏の愉しみ:革命者たち』に伺いました。(2019/10/19@小金井 宮地楽器ホール 小ホール)

ヴィルタス・クヮルテットは、いわき芸術文化交流館アリオスのレジデント楽団として誕生し今年10月に結成12年を迎えました。ソリストや国内オケの首席奏者として活躍する4名の奏者で構成され、三上 亮(ヴァイオリン)、對馬佳祐(ヴァイオリン)、馬渕昌子(ヴィオラ)、丸山泰雄(チェロ)というメンバーで活動しています。

「小金井音楽談話室」は東京都小金井市を拠点に、身近で良質な音楽を生で楽しむライフ・スタイルを提案しています。同音楽談話室ディレクター/いわきアリオス音楽学芸員の足立優司 Yuji Adachiさんが案内役として、作曲家や楽曲についてわかりやすく解説をされるので、聴衆は演奏をより深く楽しむことができました。

プログラムはメンデルスゾーンの「弦楽四重奏第3番」からスタート。非常に活き活きと充実した演奏で、上質な響きがホールを満たしました。

ピアソラの「エスクアロ《鮫》」は、いわき市にある水族館「アクアマリンふくしま」で演奏するために、いわき出身で東京藝大作曲科を卒業した富岡篤志さんに編曲を依頼されたそうです。激しいピチカートで勢いに満ちた見事なアレンジと演奏でした。

プログラム最後は、ショスタコーヴィチが交響曲第5番と同時期に作曲したという「弦楽四重奏曲第1番」でした。演奏時間15分という短い楽曲でしたが、ショスタコーヴィチ独特の緊張感をまとい、楽章が進むにつれて作曲の完成度が高くなっていく様が直に感じられました。

足立さんによるメンバーへのインタビューコーナーを挟んで、アンコールにショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲第1番より第3楽章」がもう一度演奏され、コンサートの幕が閉じられました。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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