若手演奏家によるフルート・ホルン・ピアノの Trio Concert(2019/9/12)
『若手演奏家によるフルート・ホルン・ピアノの Trio Concert』に伺いました。(2019/9/12@大倉山記念館)
フルートの村井晴さんとホルンの井澤滉一さんは共に2019年に東京音楽大学を卒業されました。ピアノの飯田彰子さんは東京音大・同大学院を修了され、ソロリサイタルほか多彩な活動をされています。
プログラム冒頭はテレマン「三声の協奏曲」からスタート。リコーダー・ホルン・通奏低音用に作曲された作品をフルート・ホルン・ピアノで演奏されました。村井さんの可憐なフルート、井澤さんの柔らかく牧歌的なホルンの音色、飯田さんの落ち着いたピアノがブレンドして大倉山記念感のシックな空間に響きました。続いて、フルートとピアノの編成でゴーベル「シシリエンヌ」とフォーレ「コンクール用作品」が伸びやかなフルートで演奏されました。ホルンが再登場した「アメイジング・グレース」とドップラーの「リギの思い出」では、特に井澤さんのホルンが気持ちよく響いていたのが印象的でした。曲間には演奏者によるトークで楽曲紹介がされ、的確に曲を楽しむことができました。
後半はホルンとピアノによりモーツァルトの「ホルン協奏曲第1番」が演奏されました。軽やかな2楽章を井澤さんの伸びやかで勢いのあるホルンで聴かせてくれました。フルートも入ったトリオによるモリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス メドレー」では、よく知られたメロディーが、美しいピアノの上に伸びやかで明るいフルートとホルンが展開しました。プログラム最後には、演奏されることの少ないボニという作曲家の「森の情景」でした。夜想曲・夜明け・祈り・狩りの女神を表題とする4つの楽章が丁寧に描き分けられ、とても興味深く聴くことができました。アンコールにはピアソラの「リベルタンゴ」が華やかに演奏されました。
皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?