見出し画像

FuGo日本初コンサート セルビアと日本の魂の交流(2019/11/22)

画像1

『FuGo日本初コンサート セルビアと日本の魂の交流』に伺いました。(2019/11/22@中目黒GTプラザホール)

FuGoはセルビアで活躍するデュオ。日本人のFumikoことアコーディオン奏者の竹下史子さんと、セルビア人のHugoことセルビア民族楽器奏者のアレクサンダー・ペトロヴィッチ(Aleksandar Petrović)のデュオです。竹下史子さんは、セルビアのベオグラードの民族舞踊団グラディミルに所属し、舞踊団の一員、またはソロ・アコーディオニストとしてセルビアでのコンサートやテレビ番組に多数出演し活躍中です。2019年5月にはCD「Serbian & Japanese Music~アコーディオン・篠笛・ヴァイオリンで奏でるセルビアと日本の音楽~」をリリースしています。

ペトロヴィッチさんはフルーラやカヴァルなどのセルビア民族楽器のほか、ギターやコントラバス、各種打楽器など多くの楽器を演奏しており、民族音楽以外にも、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの音楽にも取り組んでいます。セルビア国営放送(RTS)の各種楽団、セルビア国立劇場楽団、セルビア国立民族舞踊団コロ(Kolo)をはじめ多くの民族舞踊団の楽団、ベオグラード・ディクシーランド・オーケストラなどと演奏。セルビア国内ではEXITやNisvilleジャズフェスティバルほか多数のフェスティバルで活躍しています。

この日のコンサートでは「浜辺の歌」「涙そうそう」「津軽海峡冬景色」「東京音頭」「となりのトトロ」といった日本の曲にそれぞれセルビアの民族音楽を合わせるようにはさみながら演奏されました。文化的背景の違いを楽しみつつもアコーディオンとセルビア民族楽器の音色による絶妙な組み合わせにより日本とセルビア音楽が違和感なく融合し、とても新鮮な印象を受けました。

セルビア民族音楽は踊りの心がどの曲にも宿り、その情景が目に浮かぶような高揚感を伴います。ペトロヴィッチさんが演奏した民族楽器はカヴァル(Kawal)とフルーラ(Frula)と言われる縦笛です。音域は広くなく、かつ奏法も独特の技術を要する楽器です。その音色はくすんだ、落ち着いた響きで、人の心との一体感を感じさせる音色でした。セルビア在住の竹下さんのアコーディオン演奏は、このセルビアの踊りの心を会得したスペシャリストという感がありました!

なお、コンサート冒頭にセルビア大使館関係者による、観光紹介がありました。古くはオスマン帝国の支配下にあったり、その歴史や文化、地理的背景の多様性が音楽はもとより食や建物、ファッションなどに独特の魅力を生み出した国であることを素晴らしい日本語で解説をしてくれました。
ぜひ、FuGoの演奏とセルビアという国の魅力について体感していただけたらと思います!

画像2

画像3

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?