【英語】笑いと称賛と苦言と。大谷のプレーを英語で振り返る
連日大谷ですが、色々と話題を提供してくれるのでありがたいです。
昨日も面白いことがありました。第2,3打席で連続ホームランを記録したあと、第4打席目で相手ピッチャー(Nestor Cortes)が、なんとか大谷を抑えようと超変速ピッチを試みようとしたのです。それがこれ。
これを英語ではどう紹介していたのかということがまず気になりました。
また9回2死で迎えた最後の打席では、一塁ゴロを全力疾走。これをマドン監督が称賛したという記事が日本語でも出ていたので、これをピックアップします。
The lefty reliever tried to vary his delivery to keep Ohtani off-balance, including trying to utilize a quick pitch and an extremely slow windup, and both players came away with laughs after Ohtani nearly homered again.
vary his delivery
まず1つ目ですが、vary his delivery。「ピッチングフォームを変える」ですね。デリバリーは「配達する/送り届ける」ことですが、野球ではピッチャーの「投球」を意味します。
keep Ohtani off-balance
「バランスを崩す」「タイミングを外す」といった意味です。keepなので、そのようにし続けました。
a quick pitch
クイック(ピッチ)というと、セットポジション時のクイックを思い浮かべてしまいますが、英語ではセットポジションに限りません。ワインドアップで普段はタメを作るのに作らなかったり、振りかぶらずにいきなり投げたりするのもクイックピッチです。ちなみに、セットポジション時のquick pitchはillegal pitch(反則投球)とみなされます。大谷が少し前に二つボークを取られましたが、その二つ目も一旦静止しなかったことによるquick pitchとみなされボークにされました。なので、日本で外国人にクイックを教え込むときは、「クイッククイック」というと多少混乱するので、そういった事情を考慮しながら教えます。
その他にもNestorは
extremely slow windup
も試していました。「超ゆっくりなワインドアップ」。私もこれ見て笑ってしまいました。
さて、少し長くなりますが、次に二つ目です。
He ended the game by grounding out to first against reliever Albert Abreu, going 2-for-5 on the night, and his hustle to first base despite the score impressed Maddon.
"How about the run down to first base at the end?" Maddon said. "How often do you see that? I didn't like the way he jumped at the end, and we talked about that. But he busted his butt that last inning, and you got to love that stuff."
hustle to first base
「一塁を駆け抜ける」「全力疾走する」の意味です。マドン監督は
run down to first base
と言ってますね。ランダウンというと、"ランダウンプレー"のことを思い浮かべてしまいますが、基本は"XXに向かってに走る"といったニュアンスです。
the way he jumped
「ジャンプしたところ」。大谷がベースを踏むときジャンプしたのを、マドン監督は「嫌だ」と言ってます。こういうところで苦言を呈するのもなかなかうまいです。
bust his butt
「ケツを叩く」。要は「全力を出し切る」「出し惜しみしない」ということです。とにかくこの姿勢がマドン監督に限らず、多くの人をひきつけていますね。
ということで
いかがだったでしょうか?
少しでも参考になれば嬉しいです。
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