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離職理由に異議あり!会社都合退職に変更した話

離職票が届いたので、ハロワで手続きをしてきた。これまでこの分野に無頓着だったこともあり、知らないことばかり。。

そして相変わらずダラけて就活は始めてないが、一旦退職後の手続きを振り返り。

雇用保険受給の手続き

退職9日後に離職票が届いた。当日に最寄りのハロワへ。

訪れている求職者の数に驚く。20代〜高齢者まで幅広い年齢層がいた。手順に従って粛々と手続きを進める。1時間程度で完了。ハロワの職員は想像していたよりしっかり丁寧に対応してくれた。

【持ていってよかったもの】

・勤怠明細過去6ヶ月分(離職理由を変更したかったため証拠として)
・雇用契約書(変形労働時間制じゃないことをハロワの職員さんに確認してもらえた)

・PC(待ち時間長かったから、ブログ書いたり暇つぶし)

自己都合退社から会社都合退社への変更申し立て

離職票の退職理由は「自己都合」となっていた。

退職理由を「会社都合」に変更するには「特定受給資格者」に該当する必要がある。私の場合、下記条件に当てはまっていたので変更の申し立てを行った。


(5) 離職の直前6か月間のうちに[1]いずれか連続する3か月で45時間、[2]いずれか1か月で100時間、又は[3]いずれか連続する2か月以上の期間の時間外労働を平均して1か月で80時間を超える時間外労働が行われたため離職した者。

※出典:ハローワーク

「会社都合」の最大メリットは金銭的サポートが厚くなること。具体的には、2ヶ月(通常は3ヶ月だが、コロナ禍で短縮されている)の待機期間なく失業給付がはじまる&支給期間が30日長くなる(20代の場合)。2ヶ月待ってたら、次の就職先決まっちゃって結局受給できない場合もあるだろうから、7日間の待機のみで支給されるのは嬉しいですね(再就職が早く決まれば、再就職手当が増額しますが、正直無職の時こそ手当が欲しい)。その他、国保の支払い額も通常の1/3程度になるから、金銭的にはだいぶお得になるかと思う。

一方で「会社都合」のデメリットとして、転職活動時に不利になるという話をちらほら聞いたこともあった。だけど、しっかり理由を説明できれば問題ないと思っているし、転職コンサルタントからも今は退社理由が会社都合かどうかはあまり重視しないという話を聞いたこともあり、申し立てを行うことにした。

手続きは、ハロワの窓口担当者に申し立てを行うことを伝え、裏付けとして勤怠明細を提出。退社前に、勤怠明細や給与明細など必要な情報を自分のアドレスに転送しておいた。当たり前だけどこれ重要。担当者はコピーを取って原本は返してくれた。

ハロワから、会社に調査を入れるが、会社が認めなければ自己都合のままになると説明を受ける。勤怠明細という証拠があるのに会社が拒否できることはあるのだろうか?と思いつつ了承する。

調査期間については、「労働時間」が事由の場合、おそらく1ヶ月以内には結果が出るだろう、しかし会社によるので何とも言えないとのことだった。


会社都合変更が認められない場合もある

残業時間を明記した勤怠明細という明らかな証拠があるのに、なぜ理由変更が認めらない場合があるのか?、申し立てをした際に言われた言葉が気になったので改めてハロワに聞いてみた。

※あくまでも私がハロワ職員から聞いた、残業時間を理由に離職理由を変更する場合の話です。

理由①

当事者が出す証拠と会社側が出す証拠の内容が異なる場合、ハロワは会社側を正と見なすから。証拠を偽造する方がいる場合もあるので、、ということだった。

理由②

変形労働時間制を採用している企業の場合、「法定労働時間(1日8時間、1週40時間)」を超えて働いた時間が残業としてカウントされず条件を満たさないケースがあるから。

なるほど。変形労働制で残業時間50hが3ヶ月、など微妙なラインにいる人は、事前に雇用契約書や月々の所定を確認しておくと、申し立てする際の安心材料になるかもですね〜。実際私も、申し立て前にいくつかのパターンで試算&証拠を用意して「よし、いける!」と自信をつけて(?)から申請した。

FYI:個人的に参考になったサイト


会社都合の金銭的メリット

私が調べた範囲で分かったことを記載しているので、他にもカバーしていない情報があるかもしれないことご留意を。。

①数ヶ月の待機期間なく給付がもらえる

自己都合退社の場合、2ヶ月間の待機期間(コロナ禍の場合)を経てようやく受給開始だけど、会社都合の場合は7日間の待機後から支給開始となる。実際の振り込みは1ヶ月ほど先になるけど、早く給付金がもらえるのは安心。

②給付期間が延びる

A.自己都合

B.会社都合

※出典:ハローワーク

③国民健康保険料が安くなる

会社都合で会社を辞めた場合、国民保険料が軽減される。実際に区役所で試算してもらったのだけど、1/3くらいになってた。前職の保険を任意継続した場合と比較してもだいぶお得でした。

申請にはハロワが発行する雇用保険受給資格者証が必要。だけど、これはすぐにはもらえない。区役所に確認したところ、国保に切り替えた後、2年以内に提出すれば払いすぎた保険料を返してくれるとのことだった。

杉並区のHPが見やすかった。


〈おまけ:国民年金保険料の免除制度〉

会社都合とは一切関係ないけど、次の職が決まっていない場合、年金保険料が免除になる可能性があるので調べてみるのおすすめです。

私の場合、夫が海外在住で日本での所得がないため、これに該当すると言われた。

ただ、下記の記載もあったのでご自身で判断を。

保険料を免除された期間は、老齢年金を受け取る際に1/2(税金分)受け取れます。(手続きをされず未納となった場合、1/2(税金分)は受け取れません。)※保険料免除・納付猶予(学生の場合は学生納付特例)は10年以内であれば、後から追納して老齢基礎年金の受給額を満額に近づけることが可能です。

※出典:日本年金機構


最初から離職票を「会社都合」にしておいた方が楽

今回の手続きで思ったのが、最初から会社都合として離職票を書いて貰うよう交渉しておけば楽だったな、ということです。

ハロワで申し立てするのも面倒だし、何より本当に会社都合になるかしばらく分からないので、保険の手続きを同時並行で進める上で判断に迷うことが多くあった。

私の場合で言うと、夫の扶養に入るか否か。

自己都合退社のままならそのまま任意継続、会社都合なら国保で失業保険の受給開始まで夫の扶養に入ろうと思っていたのです。扶養に入れば年金も健康保険料も発生しないから。
それぞれの申し込み期限は決まってるので、結果がわからないうちにどうするか判断をする必要があった。

もちろん、退職手続きはエネルギーを消耗するので、さらに「残業多かったので会社都合にしてください!」とは中々言いづらいかもですが、トライする価値ありと思いました。

長くなりましたがこれにて〜。

追記

結局、会社が自己都合に変更すると認めたのは、異議申し立ての2ヶ月後だった。

会社都合か自己都合によって職歴の書き方が変わるため、申し立てが認められるまでの就活では少々悩みました。

アドバイザーと相談しつつ進めましたが、やはり最初から自己都合として退職手続きした方が楽だったなと再認識しました。

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