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Snusmumriken

あんまりだれかを崇拝すると、本物の自由はえられないんだぜ。そういうものなのさ スナフキン ムーミン谷の仲間たちより

Snusmumriken
作者トーベヤンソンは、フィンランドで生まれたが、彼女はスウェーデン系フィンランド人だ。なので、母語であるスウェーデン語でスナフキンは、なんて言うのかな?と思って調べてみた。意味は、嗅ぎタバコ。

わたしは、テレビ放映されていたアニメーション「ムーミン」が好きだった。なんとなく、どことなく寂しげな雰囲気に惹かれていた。登場人物も、ニョロニョロ、スティンキー、モラン、スニフ、ヘムレンさん等、それはいったい何者なんだ?と思わせた。そして、そこに描かれる景色も別世界だった。ムーミン一家が住む家、おさびし山、スナフキンのテント・・・。わたしが暮らす世界では見ることが出来ない世界がそこにあった。

ハイジ、ネロ、マルコにはない世界観がそこにあった。

そういう不思議な世界に惹かれていたのだと思う。
そして、その世界から見え隠れする何かにも惹かれていたんだと思う。
その何か・・・

あんまりだれかを崇拝すると、本物の自由はえられないんだぜ。そういうものなのさ

僕は物心がついたときからたった一人で旅を続けてきた。多分、これからもそうするだろう。それが、僕にとっては自然なことなんだ

生き物にとって自然に振る舞うというのはとっても大事なことなんだ

孤独になるには、旅に出るのがいちばんさ

スナフキンは、ムーミン達が暮らすムーミン谷からまたどこかへ行ってしまう。旅に出てしまう。でも、またムーミン谷に戻ってくる。子どもの頃、旅立ってしまうスナフキンに、ムーミンと同じく「ずっとここにいればいいのに」と思った。それは、旅立つスナフキンと見送るムーミンとの間に起こっている気持ちが、辛く感じさせられたからだ。

はぁ、この感じ、わかる。

あれから、何度も何度もこの感じを体験する。
自分の人生を通して・・・。

子どもの頃にムーミンを見て、何かを感じたこと。
それはちょっと怖かったりもするけれど、自分で体験するしかないんだね。
ねっ、スナフキン




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