見出し画像

遠く離れても

ずっと前、義母が電話口で「あんたたち(私たち家族)の事ばっかり思うねん。どうしてるかなーっていっつも思うねん。」と言っていたことがありました。
その時は、「ありがとう。元気にしてるよ。またみんなで帰るね。」と答えていました。

今、この時の義母の言葉に激しく共感しています。

去年から長男が、今年の春から次男が、家を離れて一人暮らしを始めました。
2人が家にいない事には慣れたし、2人は自分の道を自分で決めて進んでいったから応援してるし、「大学生活満喫しなね」と手が離れた感覚で見守っています。
折にお米や作った料理をパッキングして送るのが、今出来るサポートかなとしているくらい。

毎日は、三男四男のサポートや、その中で「あーもう!ここ最近怒ってばっかりや!」とか参っちゃうこともやっぱりあったり、時間的にも気持ち的にも、まあまあ忙しく過ごしています。

でも、心にはずーっといつでも「2人はどうしてるかな?」の気持ちがあるんです。
ふっとした時に表に出てきます。

離れて暮らすようになって何が無くなったって、なんて事ないお喋り。これがほぼゼロに近いほど無くなりました。

長男次男からも必要な事や、「バイト決まったよ」とか、「これ送って」とか、たまには、「友達とこんなとこ行ったで」みたいなLINEか送られてくるんですけどね。

一緒にいないから当たり前といえば当たり前だし、年齢的にも一緒に住んでたってそんなにお喋りなんてしないやろうけど、なんて事ないおしゃべりからも彼らの考え方とか、成長とか、そういうものが知れた時代は過ぎたんですね。
これからも彼らは変化していくだろうし、家族で共有してた「我が家の感覚」からも離れていくかもしれません。

それがやっぱりほんの少しだけ寂しいと感じるのです。こんな気持ちも巣立った子どもを持つ親のあるあるなんでしょうけどね。

少し前に「次男一人暮らしスタートがんばれ会」をFaceTimeで繋いでオンラインでやりました。
乾杯して、近況話したりして、一通りのやりとりが終わると、三男がPC画面に近寄って「なー、AとEもっと近寄って〜。Aはもっと下!Eは右!」なんてやり始めました。
どうやら画面上で、3人合体を目指してる模様(笑)
長男も次男も面白がって、周りもやいのやいの言いながら、「よし!そこや!」とスクショ撮影。
似てると思ってたけど、合わせてみると、やっぱり違って、妙な合体顔写真に、みんな爆笑!

久しぶりのなんて事ない家族団欒時間で、画面越しでも嬉しかった母です。
なんて事ない時間を一緒に過ごして笑うって、家族にとって1番の活力になるんだな〜と、これまた実感したのでした。

(西垣)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?