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あったらいいなぁ、こんな社会

中学生になった息子。コロナ禍でスタートが遅れたものの、ようやく中学生活に慣れてきた様子。学校の勉強も成績としての評価が露骨に見えてくる。忘れ物をしたら減点。授業に遅れたら減点。減点、減点、減点、、、成績という数字の評価、順位をつけなければいけないことは承知の上だが、なんかそんなことばっかり言われたらげんなりする…というのは私だけ?

もちろんそれ以外で楽しいことも設けてくれているのだろうと、期待はしているが、、、

先日、テスト前にもって帰ってきた宿題を覗き見すると、B4用紙4枚に渡って、縦1列に書かれている理科用語をひたすら書く、という。。。約150用語くらいあったかな、それをだいたい5回ずつくらい書くという宿題。その言葉が何を指し示すのか、どういった意味なのか、そんなことは一切書かれていない。注意事項としてあったのは「用語が漢字できっちり書けるように」。。。国語の漢字テストか?いやいやカタカナとかもあるし。意味等は自分で調べればいいのだろうけど、テスト前に150個×5回の言葉を書き切るだけでもまぁまぁの重労働。全て意味を調べたりして理解しながら書いた子はどれほどいただろう?確かに「書いて覚える」というのは私が子どもの頃は基本だったようにも思う。しかし、誰もがその勉強法が向いているかといえば、それは違うと思う。勉強の基本はまず理解すること、と思っている私からすれば、ただ「書く」というその勉強法は効率が悪過ぎるとしか思えない。それどころか、理科という教科を嫌いになってしまった子もいるんじゃないかな。そのプリントはテスト前の提出物となっていたが、それを見て何の評価をしてくれるんだろう。そんなことが成績の評価につながるのかと思うと、ため息がでてしまう。何事も「楽しい」という入口から入っていければ、知識や探究心はどんどん広がるんじゃないのかなぁ。

このちから新刊15号の特集「コロナによる自粛生活で気付いたこと、思ったこと」では、様々な立場の人からお話を聞いて、改めて感謝したこと、意識したこと、思ったことなどを、子育て世代目線で綴りました。そして、そこから見えてきた「あったらいいなぁ、こんな社会」をこのちからなりに考え、イラストで飾りました。もちろん子どもが通う学校の理想も描いています。システムを変えることは難しいですが、みんなが少し意識できれば少しでも住み良い社会になるんじゃないかなぁ。そんな思いを込めてつくりました。

https://conochikara.thebase.in/items/31235855

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