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性教育で伝えたいこと

私たちが作っている子育て本「このちから」は、現役の母親目線で知りたいことを取材し、伝えている。そのひとつに「性教育」がある。

わが家の子どもは男児の一人っ子だが、男の子だからこそ異性の生理のことを知っておいてほしいと強く思っていた。それに、私自身が息子と生理中お風呂に一緒に入るとき、どのように説明すればよいのか分からなかったこともある。

性教育といえば、女性は「卵子・卵巣・生理」、男性は「精子・精巣・射精」くらいしか思いつかなかったのだが、息子と一緒に受講した性のお話会は、命の誕生から始まり、生きていく上で大切な大切な学びだった。息子に生理のことを知っておいてほしいというのは、ごくごく一部の断片的なことだったと知った。

当時小学1年生だった息子は、その受講した内容をどれほど覚えているのか分からないが、親子で学べたお陰で、それ以降、性の話を構えずできるようになったし、息子も身体の変化があれば逐一相談しにきてくれるようになった。そして親の私自身が、性に対する見方をガラリと変えることができた。そう、まず、親の性教育に対する更新が必須だ。

性教育は、自分の命の尊さを知り、自己肯定感をあげる学びだと思う。それと同時に、他人と共に生きていくために、他人を知り、受け入れるための学びでもあると思う。オリンピックでもよく言われていた「多様性」だ。これは子どもよりも、固定観念が植わっている親世代の私たちが学んでいかなければいけないことだろう。凸凹を排除するのではなく、補い合える世の中にしていかなければ。

(芹川)

⬇️ 本誌「このちから」では多岐にわたる性教育を掲載しています。

02号:母と息子と学ぶ性のお話「命のはじまり、朝立ちのおチンチン」など
03号:続編・母と息子と学ぶ性のお話「学校や周りに任せるだけ?性教育は家族でシェア!」
04号:女性の身体学「女性である自分を愛おしもう」
05号:マタニティライフ「助産師の存在」
06号:お父さんのまなび場;お父さん向け性教育
07号:母から娘へ 生理のお話「月経って何?」など
08号:マタニティライフ「陣痛中の過ごしかた」
09号:布ナプキン
10号:母と息子と学ぶ性のお話;男児高学年向け
11号:母乳育児最新情報
    子どもを産む人、産まない人、産めない人-1

12号:性器いじり、自慰
    子どもを産む人、産まない人、産めない人-2

13号:全編マンガ「生理って何??」
    幼児期から性教育が必要な理由
    子どもを産む人、産まない人、産めない人-3

14号:LGBTのこと
    子どもを産む人、産まない人、産めない人-4

15号:ステイホーム「家にいるのが危険な子たち」
    溺れるほどの性情報の中で、偏見と誤解をすり込まれて育った僕たちは-1

16号:性のタブー意識
    溺れるほどの性情報の中で、偏見と誤解をすり込まれて育った僕たちは-2

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