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サウジアラビアを視察してきました(その零)

ご案内していましたように、サウジアラビアを視察してきました。

前回の渡航は2010年6月。

サウジアラビアが本格的に観光客の受け入れを開始したのは2018年ですので、当然ビザの発給はなく、大使館からのインビテーションで入国したと記憶しています。

観光ビザは、サウジアラビア外務省のウェブサイトで申請できます。ビザの取得には、パスポート、写真、航空券などが必要で、アップする写真のサイズに制限があるなど、ちょっとトリッキーなところもありますが、事前準備できるので安心です。(アライバルビザもあります)

近年は観光客向けにビザの発給要件が緩和されており、日本からの旅行者も増えているとのこと。

HISもリヤドに事務所を開設するなど、需要取り込みを狙った動きがありますが、聞くところによると、まだまだそのようなレベルではないようです。

その意味するところは、現地ですぐに分かりました。

まず、公共交通手段が限られており、現在タクシー一択。
まぁ、Uberが使えますので何とかなるでしょう。
中東版のUberとも言えるCareemの乗車スポットも、並んでました。

補足しておくと、中東・北アフリカを中心に展開するライドシェアサービスで、Uberに買収されましたが、サウジアラビアでは独自ブランドで運営しているようです。

今年ようやく、6つの路線からなるメトロが完成、空港や観光スポットへもアクセスしやすくなるとのことですが、果たして本当かは怪しいですね。

KAFD駅(By Ali Lajami - https://www.flickr.com/photos/199903594@N07/53644494457/, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=147268696)

ツアー客から始まり、リピーターが出るようになって初めて、個人手配の旅行者が増えるのが流れですので、サウジも、緒に就いたということです。

そもそも、メッカ及びメディナというイスラム教の2大聖地を守護するサウジアラビアは、観光客といえば巡礼者。これからは、信者以外の需要を取り込むことが肝要であり、アルウラを観光の首都と位置づけているのも、それを十分認識しているからこその施策でしょう。

リヤドへは、サウジエアーが成田乗り入れを検討しているという噂もありますが、現在は乗継便が基本。今回は、エミレーツで成田(NRT)からドバイ(DXB)経由でリヤド(RUH)に入りました。

カタールやエティハド、ターキッシュなども、それぞれのハブ空港からのリヤド便はありますので、成田、羽田、関空などの国内就航空港及び時間帯で選択すればよいかと思います。

砂漠気候を経験したことのある方はご承知かと思いますが、乾燥しているので(普通に湿度は10%台です)、40℃でも風があったり日陰に入ると涼しいです。ただ、陽射しは強い(痛いくらい)ので、日焼け止めとサングラスはあった方がよいですね。

暑い国アルアルで、建物に入ると強烈に冷房が効いていますし、開放的になったとはいえ、特に女性はあまり肌を露出させない方がよいですので、羽織るものは常備しましょう。モスクは信者以外は入れないところが多いですが、それでも、アバヤ着用が推奨されます。

昨年23年11月には、ドバイでUNFCCCのCOP28が開催されましたが、「空調をガンガンに効かせたベニューに掲げられた、気候変動対策の重要性を謳うスローガンが虚しく見える」という参加者の言葉は、真実だと実感。

苦手な方が多いと思われるイミグレは、ご心配には及びません。eVISAを取得していれば、パスポートを渡すだけでOK。

なお、出国時スタンプを押さないことが多くなっているかと思いますが、今回、職員がペラペラとスタンプを探し始めたので、その旨説明しました。不安な方は、とりあえず、自動化ゲート通過後、押してもらっていた方が良いカモです。

現地は、日本よりもキャッシュレスが浸透しています。(もちろん、QRコード払いは無いですよ)タッチ決済はもちろんのこと、Apple Payもかなり使えます。

国際ブランドは、VISAかマスターにしておくのが無難。(欧州及び中東、アフリカではマスターの方が強いと思います)ダイナースやアメックスは「使えたらラッキー」くらいに考えましょう。

もちろん、JCBは論外です。

ホテルやレストランでのチップも基本不要ですので、キャッシュの必要性はあまりありませんが、サウジアラビアリヤル(SAR)ドルペッグ制をとっているので、神経質にならなくてもよいです。ドルを用意しておき、現地で両替でよいかと思います。

ということで、まずは、前情報をお届けしました。
次回は、政治の首都、リヤドをご案内していきたいと思います。

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