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気候変動も生物多様性も〜持続可能な世界を目指そう

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双子の条約と言われる、「気候変動枠組条約」と「生物多様性条約」だけど、後者はどうしても分かりにくいですね。でも、持続可能な世界の実現には、避けては通れません。どちらも一緒に学んで…
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2024年7月の記事一覧

目標設定から移行計画へ

2050年ネット・ゼロを目指すに当たって、中間目標年である2030年が近づくに連れて、計画段階から、リアルな削減を行い、実績を出していく段階に移行すべきというnoteを、書きました。 この文脈で、アップルの例が思い出されましたので、私なりの意見を述べておきたいと思います。 アップルが昨年、Apple Watchの特定モデルでカーボン・ニュートラリティを達成した旨を公表。マークをお披露目したり、Lisa Jackson (VP, Environment, Policy an

SBTi参加企業数アップデート

毎月定例のSBTi参加企業数、2024年7月度。 毎週木曜日にアップデートされますので、2024年7月25日現在です。 前回はこちら。 SBTiは5月から、Legacy版と並行して、Beta版のTarget dashboardを運用し始めています。 昨年5月にBetaの運用は開始済みでしたが、データのフィルタリング方法が変更となり、これまでのグラフ等との継続性が保てなくなるので、当面Legacyを使用していました。 しかしながら、Beta版では認定済み組織(Target

中小企業の脱炭素経営状況は?

日本商工会議所と東京商工会議所が共同で「中小企業の省エネ・ 脱炭素に関する実態調査」を実施し、レポートを公開しておりました。 個人でコンサルしておりますので、非常に助かります。 検証人としては「エビデンスに基づいて」と呪文のように唱えておきながら、他方では何の根拠も無く現状を論じることはできませんから。 で、内容はというと「想定内」でした。 が、それを確認することも重要。 検証時「少量なので算定対象外にした」との説明を受けることも多いのですが、「少量の定義(例えば全体の

排出削減は具体的成果を求めるフェーズへ

Googleは、2024年7月5日に2024年環境報告書をリリースしました。 報告書では、Googleの二酸化炭素排出量が2019年から48%増加していることなど、同社の環境への影響と取り組みについて詳しく説明。データセンターの電力効率が業界平均の1.8倍であることや、AI処理チップ「Trillium」の開発など、積極的な対策も紹介されていました。 ですがサス担としては、日経GXが紹介していた点ではないでしょうか。 (GX会員でないと閲覧できません。申し訳ありません。)

ブルー推しの国交省に期待大

いつもは、新橋の会議室で開催されるBERGの勉強会。 今回は、プロジェクトが実施されているサイトの一つ、神戸市で開催。 現地の様子は別にお届けしていますので、よろしければ参照下さい。 ちなみに、具体的な活動内容は、こちらを参照下さい。 今回は、その後、場所を移動して行われた勉強会についてお届けします。 視察は40名程度でしたが、こちらは、想定以上の80名。 これは、新橋開催と同等の参加人数。 神戸市や兵庫県など地元自治体はもちろんのこと、中国・山陰地方から参加されていた

兵庫運河におけるブルーカーボン取組視察

J-ブルークレジットを所掌している「ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 (JBE)」の母体となっている「ジャパンブルーエコノミー推進研究会 (BERG)」の勉強会。 いつも、新橋の会議室で行っていますが、「東京以外でも開催してほしい」「現場へも足を運びたい」という会員の要望により、日本で最も熱い(?!)、関西、神戸へと繰り出しました。 初日は「兵庫運河」で、現地視察を行った後、場所を移動して、兵庫運河で生まれたJ-ブルークレジットを購入頂いた、神戸酒心館での勉強会。