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気候変動も生物多様性も〜持続可能な世界を目指そう

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双子の条約と言われる、「気候変動枠組条約」と「生物多様性条約」だけど、後者はどうしても分かりにくいですね。でも、持続可能な世界の実現には、避けては通れません。どちらも一緒に学んで…
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2023年5月の記事一覧

ブルーカーボン、キタ〜

21年度より、「J-ブルークレジット」の試行事業が開始され、2年目となった22年度は、1年目と比較し、件数、認証量とも急成長、にわかに注目が集まっている「ブルーカーボン」。 件数:4件→21件、認証量:64.8[tCO2]→3733.1[tCO2] 従来からの「グリーンカーボン」である森林吸収系クレジットも、J-クレジット認証委員会で、森林認証小委員会を立ち上げて、普及推進を図っていますが、ムーブメントは「ブルー」に来ていると言っていいと思います。 以前にnoteでも、

23年6月 待望のCoP公開へ

「高品質なクレジット」とは何ぞや? ボランタリーかコンプライアンスに関わらず、カーボン・クレジット周りでは、その存続に関わる重大なイシューとして議論されているところ。 その品質、創り方については、ICVCMによる「Core Carbon Principles:CCP」、使い方、開示方法については、VCMIによる「Claims Code of Practice:CoP」が共通ルールになるべく、鋭意開発中でした。 そして、ICVCMは昨年「Core Carbon Princ

IPCC AR6 完了、AR7始動

IPCC第58回総会が、2023年3月13日から3月20日にかけて、スイスのインターラーケンで開催され、2014年の第5次評価報告書(AR5)統合報告書以来、9年ぶりに、統合報告書の政策決定者向け要約(SPM)が承認されるとともに、同報告書の本体が採択されました。 その後、各メディア、環境NGO/NPO、コンサル、業界団体等々、あらゆるところ採り上げられ、解説記事が書かれ、ウェビナー開催され、お祭り状態だったのはご案内の通りです。 現在、環境省のSPMの要約の概要を参照す