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高品質なカーボン・クレジットを求めて

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誤解されやすい、カーボン・クレジット。適切に使用すれば、1.5℃目標も夢じゃない!正しい理解をお手伝いします。
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2022年12月の記事一覧

J-クレジット動向アップデート

22年9月からは、JPXにおいて、試行的な取引が始まりました。 実証期間は、2023年1月までで、売買の対象は「J-クレジット」及び「GXリーグにおける企業由来の超過削減枠」ですが、実際に取引できるのは「J-クレジット」のみ。午前と午後に1回ずつ、約定を成立させます。 また、COP27を経て、NDCに利用できるクレジットの扱いが明確になったり、来年以降、高品質なクレジットの創生および利用、主張に当たっての統一的なルールが順次公開されることも予想されるところ。 取引は活況と

土地セクターはこれからのトレンドか?

最近話題になっているのが、「排出源」の反義語である「吸収源」 「カーボンソース」ではなく「カーボンシンク」です。 国連の「Race-to-Zero Campaign」でも、2050年カーボンニュートラルを達成する場面においては、残余排出量の中和を要求していますが、その際に用いられる「中和クレジット」は、吸収・除去系のクレジットであると考えられます。 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第4条1及び第12条1に基づいて、附属書I締約国(いわゆる先進国、もちろん、日本も含ま