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2021年空コレ「きのこの時間」はじまりました

 東京はオリンピック準備とコロナ感染状況がせめぎあい、何とも落ち着かない日々が続いています。しかし気づけば梅雨も明け、森の中に足を踏み入れると今年もきのこたちが粛々と、あちこちに顔を出しているのでした。

 空コレ実験室〜野外編「きのこのオンガク、きのことオンガク2021」が今年も始まりました。美術×サウンドスケープの哲学散歩「空耳図書館きのこの時間」です。著書『サイレンス』で「キノコに熱中することによって、音楽について多くを学ぶことができる」と記したのはジョン・ケージですが、確かにオンガクとは何かを問い歩く「きのこの時間」は偶然性と即興性に富むオンガク的魅力に溢れています。先行きの見通せないコロナ時代ですが、考えてみればキノコの不確定性はそれ以前から。それこそが、きのこの最大の魅力ともいえます。
 きのこには“きのこの時間”があり、彼らと出会いたければ人間がその時間に謙虚に寄り添うしかありません。きのことの出会いは、街でふと耳にした音風景のように一期一会なのです。だからこそ今年も全身をアンテナにして、雨の季節のきのこの時間を楽しみましょう。
 都会の森、郊外の住宅街、、空コレメンバーが各地でコレクションしています。FB特集ページにも紹介していますので、どうぞのぞいてみてください。下写真撮影:ササマユウコ(タマゴタケ)

きのこ


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