読書記録「DIE WITH ZERO」
Amazonだったかな?本の検索をしていたときに関連のある本として提示されたこの本。
内容はタイトルの通り、
(資産)ゼロで死ぬということの背景、利点、方法について
パッと目にした第一印象では自己中っぽい感じを受け取ったけれど、実際の内容は人生をいかに有意義に過ごすか、そのためにお金をどう使うのかということ。
若くて経験が人生の糧となるうちにお金を積極的に使ってもいいんじゃない?というのが本書のトピックのひとつであり、その解説として20代前半で借金をしてまで海外旅行へ出た友人の話がある。
彼がその時にした経験は若いうちにしかできなかった類のもので、十分に資産を蓄えた30~40代では同じ旅はできなかっただろうと。
このエピソードと同じような経験が私にもあり、共感する部分がとても多かった。
私も大学3年生の時に学生ローンを組んで新彊を旅したこと、そこで感じたことすべてがその後の私の人生に影響を与えていると考えればあの時のローン、20万円なんて大した問題ではないと思う。
本著で書かれていた通り、アラフォーの今では20万円で同じ経験や刺激は得られないと思う。
そして、若いころの経験という複利が私自身の人生を豊かにしているという点には心の底から共感する。
年齢があがるにつれ、体力・気力も落ちていき、お金を使う機会は減ってくる。
それならば、自分自身が若いうちにお金は使い、
遺産となりそうな分は相続対象の子供が若くて体力のあるうちに生前贈与していけばいいのだということ。
老後の医療に向け、そんなに貯めこまなくてもよいのでは?という点は、漠然と感じていたものの、人の意見として受け取ると「なるほど。そうだよねー」とすんなり身になった感じがする。
ただ、本著の通り早めに資産を取り崩すような生活を想定すると
私の場合、
45歳で1億数千万円
55歳で1億ちょっと
65歳で1億弱
の資産がなければ本書に書いているような生活はできなそう。
・・・あれ?全然足りない!!?
私の場合はもっともっと働いてお金を稼ぐ必要があるようだ笑
とはいえ、衰えていく父母を見ていたら自身の体力のあるうち、子供と遊べる間に人生の思い出を作っていくのは本当に価値のある事だとは思う。
お金はないけど、今の会社に固執して稼ぐことだけを考えるのではなく将来を考えて計画的に使っていこうという指針は変わらないはず!
まずは、将来やりたいことを年代に分けて仕分ける「タイムバスケット」というものを作り、人生設計していこうかなと。
最後に自分に置き換えて試算したところでどんでん返しを食らった感はあるけれどそれなりに面白い1冊だった。
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