ポケモン俳句結果発表①

こんにちはこんばんはコンフィです。今回は結果発表の1回目。特別賞の発表です。
今回は6句。前半の3句は賞入りとはならなかったものの、選句中に個人的に目の止まった作品のご紹介です。

こうそくいどう どくどく ほのおのうずほのおのうず
みぎのうま


ポケモンの技で構成されたこの一句、いわゆる補助的な技3つを並べて作られています。
特に目を引いたのはほのおのうずのリフレイン。この技は一回打つとその後数ターン固定ダメージが生まれます。私の推測はここからループしてうずに苦しめられ、どくどくが蓄積するのではないのかと思いました。
技を提示されただけですが、読み手の想像が広がりやすい技を選んだのが功を奏した一句です。

馴れ初めは紅葉かつ散るジムバトル
中村すじこ

いいなぁ〜🥰
どのジムか想像するのが本当に楽しくなっちゃいます!個人的にはキキョウジムかタマムシジムかなぁと思います。
はっきりと書いて場面を構成している気持ちの良い一句です。

ラクライの雷都で吠える夏の空
亀田かつおぶし

第一感は近いというところはありました。ラクライと雷都、そして夏の空。しかし、この句の上手いところはラクライの選択です。少しの可愛さや健気さが生まれて夏の空が爽やかに広がります。
個人的にはこれがポケモン俳句の面白い所で、この句はライボルトではなくラクライで無ければ駄目に感じます。季語ならぬポケモンが動かない一句です。

ナイスポケモン賞

今回、沼野大統領様の拡散により、普段ポケモンがメインで俳句経験が少ないもしくは無い方にもご参加いただけました。
後半の3句はM-1のナイスアマチュア賞のオマージュで、ナイスポケモン賞と名付け上記の方々を対象に3句選ばせていただきました。

短夜に想い馳すなりチラチーノ
平山仄海

チラチーノの選択と短夜の取り合わせ、絶妙だと思います。あの色合いと白さ、どこか抜け目ない感じ。自らの思いを託すにはどこか不安な短夜とそんな作中主体を他所に佇むチラチーノ。想像の広がる面白い一句です。

色めいてシキジカの影濡れ落ち葉
kimuko

シキジカの影、このフレーズが面白いですね。
表に出ているのは冬の姿ですがその影には春夏秋がその季節の到来を待っているかのように影として存在しています。
四季の存在するシキジカはめちゃくちゃ俳句にしづらいです。春夏秋冬を俳句に入れたどこかのレジ横を見ればわかると思います。もちろんこの句に考慮するべき点が無いわけではないですが、シキジカを句にする上で一筋の光を見た気がします。

啓蟄の刻を狼煙とせよミミズズ
沼野大ぼんこふ

これ、面白いなぁ、、、
なんか、初期の大統領さん味のある一句ですね笑
啓蟄という季語は映像を持たない時候の季語です。全体から緊迫感が漂っており勝手ながらヌシのミミズズを想像しました。
刻という言葉もこの雰囲気を助けており、効果のあるダメ押しと感じました。


特別編②につづく、、、、、

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