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お酒のトーシロがVRCのアバターイメージカクテルを作る - 2杯目 ~2-BITEさん編~

こんばんは。
最近酒を買いすぎて色々とヤバいことになっています。
置き場所とか財布とか健康とか。
どうにかこうにかいい感じにこいつらを昇華できないか…。
悩みに悩んだ結果、一つの案が浮かびました。
「VRCアバターのイメージカクテルを作ればいいのでは?」
我ながら妙案です。
カクテルのことはよく知りませんがシェイカー、グラス等も揃えましたよ。
これでいい感じのインプレッションを得ることができれば私のVR飲酒ライフは将来安定したものになるでしょう。
今回は記念すべき第2杯目ということで、はりきっていきましょう。

※この記事はconfeitoの独断と偏見に満ちています。お酒の知識の欠如、アバターの解釈違いなど、様々な問題が予想されますが、その場合何も見なかったことにしていただけるとかなり幸いです。

2-BITEさん

二人目のアバターはでんちゃんねるさんの2-BITEさんです。

VRCワールド、Vket5 CurioCity Interest-興味にて。
VRCワールド、[old] Avatar Museum 2 第2会場にて。こっちのポーズと表情も良い。

三白眼、ギザ歯、義足と、かなり癖の強いアバターですね。
メイン色はやはり服の色、モスグリーンを目指したいと思います。
また、アバター自体の癖の強さから度数の高さ、味の癖の強さも連想されます。
Bite(噛む)が名前に入っていることや、ギザ歯、口のような後ろ髪などから、噛む、というのも重要な要素ですね。
あといつ見てもかっこいいですよね。好き。

VRCワールド、Vket2022W Madam Colts Wunderkammer - Mystery Catalogueにて。右奥。
えっかわ…

そして!スゴ味のある笑い方や眼力とは対象的な、でんちゃんねるさんのVketBoothでも見られる焦り顔、このコントラストがめちゃくちゃかわいいんですよ。意外と恥ずかしがり屋なのかな。ツンデレ?押しに弱い?色々と属性は浮かんできますが、ここは一つ、「不器用な愛らしさ」で。
まとめると「モスグリーン」「噛む」「度数高め」「癖強め」「かっこいい」「不器用な愛らしさ」これが今回のキーワードですね。多いな。

材料紹介

まず、主役となるモスグリーンのリキュールから紹介していきましょう。
緑色のお酒、といえば、飲みやすいもので言えばそのものズバリなメロンリキュール"MIDORI"や、バナナを使用した"グリーンバナナ"、癖の強いもので言えばコカの葉を使用した"COCALERO"や、ニガヨモギの"アブサン"などがありますが、今回は"シャルトリューズ ヴェール"を使用したいと思います。

こちらは、前述の癖強酒(くせつよざけ)二者と同様、薬草系に分類されるリキュールですね。
実はこれ、「エリクサー(霊薬)」のレシピを基に、フランスはカルトジオ会の修道士たちが数百年かけて開発し、今でもレシピを知ることが許されているのは二人だけ、などと、かなりロマン溢れるかっこいい歴史を持っています。
130種の薬草、植物を使用して作られたシャルトリューズ・ヴェールは美しく透き通ったモスグリーンの色味、非常に複雑な香りと味を持っています。
そのルーツはヨーロッパにあるのですが、味はもの凄く「スパイシー」で、まるでスパイスカレー、タイ料理を思い起こさせるような、どこかエスニックな雰囲気さえ漂っています。
55%という度数やスパイシーさから、かなり刺激的な飲み口にはなっているのですが、舌で感じるのは意外にも優しい甘み。
お酒であるにも関わらず、青汁のように本能的に「これは健康に良い」と感じてしまいます。
…どうでしょう。
こんな感じでなんとなくどんなお酒か伝わりますかね。
めちゃくちゃ言語化しづらいんですけど、まあとにかく「癖が強いんだな」というのがわかって頂けたら幸いです。
私は以前からこのリキュールに興味があったのですが、価格のことでなかなか手を出せず、2-Biteさんのイメージカクテルに使う材料を探していたときにようやく購入したんです。
一口含んで確信しましたね。「これは絶対に2-Biteさんだ」と。

さて、次の材料を紹介する前に、完成品のイメージ図を貼っておきます。

イラスト:confeito

こんな感じで、「噛む」をイメージした三層のカクテルを作りたいと思います。
あと、2-BITEさんの頭から血を流す表情、スカートの裏地の赤、それに挟まれたアウターの緑もイメージしてます。(上記写真参考)
どうやって混ざり合わないようにするか、というと、「比重」というものを利用するのです。
「密度の小さいものは、密度の大きいものに浮く。」
「アルコール度数が高いと密度も小さい。」
「とろっとしたものは密度が大きい。」
まあ、概ねこんなもんです。
これに従えば、あとは混ざり合わないようゆっくり注げばいいだけです。
シャルトリューズ・ヴェールは度数55%なので、下の液体はそれ未満、上の液体は56%以上(!)を目指せばいいわけですね。

ではまず、下の液体から。
グレナデンシロップを使用します。

これはお酒ではなく、甘酸っぱいザクロ味のシロップ。
アルコール度数はもちろん0%のうえ「シロップ」なので、シャルトリューズはこれの上に完璧に「浮き」ます。
テキーラ・サンライズ等のカクテルに使用されますね。
色味的に美しいのはもちろん、シャルトリューズの強すぎる癖を抑える、「不器用な愛らしさ」の役目も担っています。

さて、問題は一番上。56%以上で赤いお酒なんて、思い浮かびませんよね。
私にいい考えがあります。カンパリです。

これまた薬草系の癖強リキュールで、強い苦味と少しの甘みが癖になる、巷でよく言うお洒落リキュールです。
カンパリは最上層を担当するのですが、この苦い香りも2-BITEさんの癖の強さを表現するのに適していると思います。
アルコール度数は25%。
え?浮かないじゃんって?
もちろん、そのままではね。

スピリタスです。

言わずと知れた最強のウォッカ。
70回以上も蒸留して作られる、ポーランド原産のマジ最強な蒸留酒です。
その度数は圧巻の96%
こいつとカンパリを混ぜて、無理矢理アルコール度数を跳ね上げます。
一対一で60.5%、まあ、普通に浮きますね。
揮発しやすく、香りとしては物凄い刺激臭なのですが、色自体は無色透明なので、色味を損なわず、鮮やかな赤と苦い香り、強い刺激臭で、さながら地獄の門かのように希望を捨つることを促す凶悪な混合液が完成します。

さて、グラスですが、これはやっぱりかっこいい、すとーんとしたタイプのショットグラスを使います。
全部の層が同じ幅になると美しく見えますからね。

100均で購入しました。45ml

では、作っていきましょう。

1
2
3!(零している)

こういう風に層を作るテクニックはフロートと呼ばれるそうです。
ある程度比重の違いがあれば、バースプーンの背を経由してゆっくり注ぐことで、トーシロでも簡単にできます。

評価

色については大満足、イメージ通り、とてもクールな色合いです。
いや、強いて言うなら最上層がもっと赤かったらより良かったかな。
やはり度数に結構な差があったのが初心者でも作りやすい理由になったのでしょうか。
味・香りについてはまず層別に。

まず最上層、カンパリスピリタス。
味・香り共に噛まれるようなと呼ぶにふさわしい凶暴さですね。癖の強さは十分です。
一口目を口に含む前から「こいつはヤバいぞ」というのが伝わってきます。
次に中間層、シャルトリューズ ヴェール。
これはただのストレートリキュールなのですが、やはりこのスパイシーさ、美しいモスグリーン、他人を寄せ付けないオーラを持っている2-BITEさんにぴったりだと思います。
最下層、グレナデンシロップ。
最上層の赤色のこともあり警戒している飲者(いんしゃ)の意表を突く優しい甘酸っぱさ。
ふとした瞬間に出る不器用な愛らしさに胸を貫かれるような、まさにそんな味です。

次に、全体的な視点から。
ゆっくり飲んでいると、いつまで経っても辛いままです。
60.5%の酒、55%の酒が順番に口に運ばれるだけ。
まともな味覚の持ち主なら、最上層の途中で諦めるでしょう。
しかし、勇気を出してぐいっと口に含み、少ししてから飲み込む勇気さえあれば、話は変わってきます。
もちろん最初に入ってくるカンパリスピリタスによって口内は大きなダメージを受けるのですが、少し甘みのあるシャルトリューズがそれを和らげ、とろみのある甘いグレナデンシロップがコーティングしてくれる…。
もちろん何杯も飲みたいようなものではありませんが、このインパクトで後に残るのは甘酸っぱい香りと味、不思議な感覚です。
好き勝手混ぜた割にはなんとなくハーモニーが完成している気がします。(依怙贔屓もあるでしょうけど)
飲む前にしっかりかき混ぜておけばより飲みやすくなります。

美味しいかまずいか、と言われると、私は間違いなく「美味しい」と答えます。
癖もアルコールも強いので好みはかなり分かれると思いますが。

イメージカクテルとしては、個人的には大満足の出来ですね。自分の考える2-BITEさんの魅力を、存分に表現できたと思います。

レシピ

材料
・シャルトリューズ・ヴェール…15ml
・グレナデンシロップ…10ml
・カンパリ…5ml
・スピリタス…5ml
グラス:ショットグラス
アルコール度数:41%
手順
1.グレナデンシロップをグラスに注ぎ入れる。
2.シャルトリューズ・ヴェールを、混ざらないようグラスに注ぎ入れる。
3.カンパリとスピリタスを別の容器でかき混ぜる。
4.3.で完成したものを、混ざらないようグラスに注ぎ入れる。

confeitoのVRCアバターイメージカクテル2杯目「2-BITE」、またの名を"To BITE"、これで完成です。
また機会があればお会いしましょう。

※アバターに対するイメージは、あくまでもconfeitoによる極私的なものです。不快な思いをしてしまった方がいらっしゃれば、誠に申し訳ありませんでした。

参考

https://www.chartreuse.fr/en/home/ https://www.chartreuse.fr/en/home/

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