2021年 コロナ禍の就活状況

コロナ禍での採用選考活動は従来とやり方が大きく変わりました。

具体的にはオンラインと対面それぞれの特性の理解が進み、今後は、オンライン活用を前提とした就活がより広がっていくと予想されています。
 
22年卒の状況
求人倍率は、21年卒の1.53倍から、0.3ポイント下げて1.50倍と下げ止まっています。採用計画の見直しにより、雇用の冷え込みを懸念する声もありましたが、「採用数を変更していない」割合は約7割と、新卒採用ニーズは堅調といえます。

内定率は見ると、21年卒は3月卒業時点には約96%と例年並みまで回復、22年卒は5月以降コロナ前の20年卒水準で推移しており、今後も従来の数値となることが予想されます。

採用選考手法は21年卒と22年卒がWeb・対面選考を受けたタイミングを比較すると、活用の広がりと使い分けが顕著になっています。22年卒ではWeb面接は4月以前に受けた学生が増加、対面面接は4月以降が増加と、説明会・初期選考は「WEB」、最終選考は「対面」という傾向になっています。

オンラインの進行によりお互いが理解できないままマッチングが進んでしまうという懸念も多く聞かれています。
21年卒に入社確定先の理解度を確認したところ、オンラインのみ、対面のみの選考手法別に理解度は大きく変わりませんでした。理解度に差があったのは「内定者や先輩社員との懇親会」「人事から適度な連絡」「選考時のフィードバック」など、相互理解を深めるための機会の有無によって差が生まれている傾向があります。
コロナ禍により選考以外で、学生と物理的な交流を持つ機会の減少が大きな要因となっているようです。

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