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ゆるいつながりの基本思想-3. 自分に合うこと(Be yourself)

人とのつながりとかご縁とかいうと、一般的には「人脈」のような一方的な自己利益をイメージさせる打算的なものや、「引き寄せ」的なスピリチュアルなものを想起させるかもしれません。

しかし、16年にわたり様々な場づくりに携わる中で、もっと現実的な、普通の人にも違和感のない考え方があると感じており、それらについて言語化してみます。

  1. 自力本願

  2. 利他(Give)

  3. 自分に合うこと(Be yourself)

今回は、自分に合うこと(Be yourself)について。

無理は続かない

継続は力です。Giveを積み重ねれば点と線とがつながり、機が熟して巡り合わせが噛み合うと、思いがけない展開が起きます。逆に、続けられなければ、Giveが臨界点に至らないし、機が熟すまで待てません。

続けるには、負荷が低いことと、自らを突き動かす力が必要です。負荷が高ければ心が折れますし、気の進まないことは続かないからです。

Giveしたい相手を選ぶ

気の進まない相手のために自分をすり減らす必要はありません。

アダム・グラントの『Give&Take』では、人のタイプを、自ら進んで相手のためになることをするGiver、受けた借りは返そうとするMatcher、自分の方が得をしようとするTakerの3種類に分け、TakerにGiveし続けるのは自己犠牲になるので避けた方がいいとします。

まあ損得以前に、ベースとなるノリや価値観が同じで、進んでGiveしたいと思える人のみに絞るという、常識的な対応でいいでしょう。

損得で人を値踏みしない

なお、人を選ぶといっても、短期的な損得で対応を変えることはしません。

誰がどう化けるか分からないもので、実際、私が主催していた会の受付をやってくれていた女子大生が上場会社の創業経営者になっていた、なんてことは枚挙にいとまがありません。

そもそも人によって態度を変えるものではないので、誰に対しても常に丁寧に接するに越したことはありません。

心踊ることをやる

何をやるかも同じです。人のために自分の時間を使うなら、面白いことや良いと思えることだけやればいいのです。

面白くないこと、意義があると思えないこと、自分のスタンスに反することをやると、心の底に澱のようなものが溜まりますし、やらねばと考えるだけで気が重くなります。

自分に合うことをやる

自分の性に合ったことをやるのも大事です。

息をするようにできること、細部に神を宿せること、苦も無く人よりできること、です。

まとめ

3回に分けて、つながりづくりのマインドについてお話してきました。

要は、「情けは人のためならず」の精神で、自分に合ったことを継続するのが大事、とまあ、極めてシンプルで常識的なお話でした。

次からは、そもそも緩やかなつながりを何のためかについて考えようと思います。


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