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パリーニャ獲得から考える、FCバイエルンにとって理想的な中盤のカタチとは?

割引あり

――以下翻訳(『bundesliga.com』英語版より)

ヴァンサン・コンパニ監督率いるバイエルン・ミュンヘンは、フラムからポルトガル代表選手を獲得することで、中盤の補強を行った。だが、一体どのような役回りを彼は担うのだろうか?

パリーニャがドイツサッカーに、とりわけバイエルンへ加入することは、長らく期待されていた。イングランド・プレミアリーグのフラムで2年間目覚ましい活躍を見せた29歳は、遂にバイエルン移籍が決まったのだ。

まだ絶頂期にある彼は、その存在感を示すだけではなく、2021年夏にハビ・マルティネスが退団して以来、中盤に欠けていたピースをもたらしてくれることだろう。これまで、バイエルンの指揮官たちはその穴を埋めようとさまざまな解決策を試行錯誤してきたが、中盤の底に望ましい安定感をもたらす術はなかった。

これこそが、まさにパリーニャ加入でコンパニ監督やバイエルンにもたらされるものなのだ。『bundesliga.com』は、かつてスポルティング・リスボンでもプレーしたこのミッドフィルダーが、新天地でどのようにフィットするかを分析していこう。

ヨシュア・キミッヒの守備的MFとしてのパフォーマンスは賛否両論。

昨シーズンのバイエルンにとって大きな収穫のひとつは、中盤の若きセンセーション、アレクサンダー・パヴロヴィッチの躍進だった。この20歳のドイツ代表選手は、トップチームで初めてフルシーズンを戦い抜き、公式戦19試合に出場した。

それを可能にしたのは、単にパヴロヴィッチの成熟度だけではない。バイエルンの中盤に、パヴロヴィッチのような選手を欠いていたというチーム事情もあるのだ。バイエルンのトーマス・トゥヘル前監督は、ヨシュア・キミッヒとさまざまなコンビを試した。コンラート・ライマーやレオン・ゴレツカ、そして後にパヴロヴィッチも。しかし、最初の2人は当時のバイエルンのシステムにはうまくフィットしなかった。

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