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体がしんどいと思っていたら憑いてた話(前編)

※オカルト的な話が苦手でも読めるような内容かもしれませんが、自己責任で読み進めてください。


私は昔からメンタルが不安定気味だった。
それに加え生理痛は重く片頭痛持ち、疲れやすいなどなど、不健康極まりない人生を送り続けてきた。

そんな私に転機が訪れた。

20代中盤、同じ職場で働いていて仲の良かったナカタさんという女性がいた。
彼女は自他ともに認める潔癖症で、手を洗う姿をよく見かけていた。

ある日彼女と仕事終わりに食事に行ったとき、実は霊感体質であること、除霊体験(お祓い?)の話をしてきた。

この手の話、私は信じるでも信じないでもなく、自分自身みえたこともないので縁のない話だし、「こういう人も世の中にはいるんだな」くらいの認識で聞いていた。


彼女は動物の霊に入られやすいらしく、常に一人動物園状態らしい。

以前は「俺は動物界でナンバーワンだったんだ!」と自信満々なカワウソが憑いていたらしい。

なんと可愛らしいカワウソだろうか。悟空を夢見る少年のようだ。


霊的なソレの話なはずなのに、ナカタさんの話し方とナカタさんに住み着く動物たちのせいで全然怖くない話ばかりだった。

もちろん人間だった方々もいたりすることはあるらしいが、ナカタさん曰く「おもしろくないし笑いがとれないからあまり話さないことにしている」と言っていたので、それなりに怖いのもいるのだろう。


そんなこんなで定期的が除霊レポが私に届き、今回はどんな動物が?とワクワクしていた私だったが、ある日ナカタさんに「たぶん練乳ちゃんもついてるよ」と言われたもんだからさぁ大変。


いやいやいやいや、私視えないし。

そんなに不幸極まりない人生でもないし。

ポルターガイストとか遭遇したことないし。

たまの金縛りは疲れてるからだし。

とにかく私には縁のない世界の話ですよナカタさん。


ナカタさんに「昔から生理重かったり頭痛よくあるって言ってたでしょ?」と言われ、そんなもん誰にでもあるしそんな人どこにでもいるものじゃん!と言い返した。


「あとなんか男運もあんまりないし…」

うるせぇ。それを言われたらなにも言い返せねぇよ。


憑いてるかどうかを診てもらうだけでもいいよ!と説得され、まぁ人生経験のうちに「霊的な何か」があってもいいかと思い、予約を入れてもらうことにした。

少しの不安と「私に死んだハムスターが憑いてたら…!」という期待に胸を躍らせ当日を待った。


除霊当日。初回なのでナカタさんに連れて行ってもらい到着すると、気のいいおっちゃんみたいな人(先生)が出てきた。

生年月日や家族構成を紙に書き、これまでの体調やらなんやらをお話しする。

「それは大変だったねぇ」と先生に言われたので、「いやぁそれほどでも」と謙遜しておいた。

別室に移り、部屋の真ん中で手を合わせ目をつむるように言われた。

先生がお経を読みだし「いよいよらしくなって参りました!」と思っていたら急に立っていられなくなり崩れるように座り込む私。

「憑いてるねぇ!」と笑いながら先生に言われた。

楽しそうに言ってるけど、こちとら「!?!?!?」である。

ひとまず背中をパンっ!と叩かれ起こされる私。

ナカタさんも後ろで笑っていた。(笑いごとではない)


始めるからとナカタさんは部屋を出るように言われ、先生とマンツーマンになった私。

またも先生がお経を読み始めると、ずお~んとした感じに襲われ今度は座っていられなくなった。

私、これからどうなっちゃうの!?


次回「練乳、除霊中に漏れそうになる。助けてくれたのは意外なアイツ!?」をお送りします!

乞うご期待!!


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