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バクチオールは次世代レチノール?


バクチオールはレチノールよりも刺激が少ない

エイジングサインに働きかける美容成分のレチノール。しみやしわ、ニキビが気になる人なら試したことがある人も多いかもしれません。
とても人気がある成分ですが、ひとつ欠点が。それは、肌への刺激が強いこと。
人によっては赤くなったり、皮がむけたり、ヒリヒリすることがあります。

また、繰り返し使うことで、肌が慣れてしまい、徐々に効果が薄くなることも。そのため塗布量を増やしたりして、ますます肌への負担が大きくなってしまう可能性もあります。
そんなレチノールの代わりになる新成分として、バクチオールが登場しました。
レチノールよりも刺激が少なくヴィーガンであると、話題になりつつあります。

レチノールはなぜ人気?

バクチオールの話をする前に、まずはレチノールの人気の理由を説明します。

レチノールは、ビタミンA誘導体であるレチノイドの中で3番目に強力な成分。シワや小ジワ、くすんだ肌に働きかけます。皮膚細胞の再生を促進し、コラーゲンの生成も促すという優秀さ。

12週間使用することで、よりなめらかでハリのある肌になったという調査結果もあります。
具体的には、レチノールには次のようなことが期待できるとされています。

  • キメを整える

  • トーンアップ

  • 水分レベルの向上

  • 色素沈着と日焼けダメージを和らげる

  • ニキビの炎症や吹き出ものの鎮静

試してみたい!と思う成分であることも頷けます。

しかし、敏感肌の人にとっては刺激が強すぎることも。また、肌への強い刺激が深刻な皮膚炎につながる可能性もあります。
そのため、アトピーやアレルギー体質で肌が弱っている人には、決しておすすめできない成分。
カナダやEUでは化粧品への配合が制限されているほどなのです。

バクチオールが注目される理由

レチノールに続いて、新たに注目を集めているバクチオールは、中国やインドの回復医療で長年使われてきた植物エキス。
マメ科の植物オランダビユという植物の種子と葉に含まれる抗酸化物質です。その働きが小じわを防ぎ、色素沈着を抑え、弾力やハリに役立つことが研究でも示されています。

バクチオールはビタミンA誘導体ではありません。そのため、レチノールのような刺激性がないことが最大の特徴。
それでいて、同じようなアンチエイジング効果が見込めるため、レチノールが肌に合わなかった人でも試しやすい選択肢として注目されているのです。

バクチオールとレチノールの効果の違いは?

バクチオールとレチノールのアンチエイジング効果を計測するため、44人を対象にした臨床実験が行われました。
この実験では、バクチオールが0.5%配合されたクリームを1日2回顔に塗った人と、レチノールが0.5%配合されたクリームを1日1回塗った人の12週間後の効果が比較されています。
結果は、バクチオールとレチノールのどちらにおいても、シワと色素沈着が減少。減少率においても、効果に差はなかったとされています。

一方、レチノールを使った人には、肌のキメの荒さと刺激を感じた人がより多くいました。この結果から、バクチオールはレチノールと同程度の効果がある上、刺激が少ない選択肢になる可能性が示されています。

バクチオールの懸念点

ここまでのことを振り返ると、バクチオールは優れた成分と言えそうです。特に敏感肌などでレチノールが肌に合わなかった人の中は、バクチオールを試してみたい人もいるかもしれません。

でも、バクチオールはまだまだ新しい成分。そのため、安全性と効果において十分な数の検証が行われていないことも事実です。
まだ検証中である成分であることをよく理解した上で、肌の様子を注意深く観察しながら、少しずつ試すのがいいかもしれませんね。

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*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。