琥珀色

哺乳類の愛情が腰掛けて窪んだ草叢の中で欠片を太陽の光に翳すと閉じ込められていた空洞が過去へと崩れ落ちた

樹液の中に閉じ込められた小虫が
息と息との間へ降りて行く
それをきれいだ
と、言っている 誰かだった
硬く断片的な琥珀、
琥珀色。


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