ホコリ

風が雪崩れてタンポポの種のような微細な粒子が生まれた。それぞれが勝手にくるりとまわって特異点に落下した。ひとりで生きているつもりの、他人を許せないだけの、風が再び巻き上げてくれてはじめて後悔の涙を流す、それは私のようなホコリのようなものだった。

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