歪む空

鏡の様な水面に実が落ちる
生まれた様なとも言えるその軌跡
えた私が衣について話す
もぬけの殻についてとも
尊いという文字を担いで
おもてに出たら揮発した、簡単だった
じりじりと焼かれる背中
同心円状に皮膚が波打つ
花火の様にとも言える
水面に映し出される歪む空
飛沫しぶきを上げた私の様にとも

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