森の子

ナイロン製の帽子の上に
小さな屍が載っている
捻れながら根があらわれて
その子の冒険の日々を地層に記録した
木の葉のかすれた歌声が捧げられて
森の子らが静かに泣き始めた
そこには祈る人がいない
もう誰もいない

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