図書館

横顔ばかりの記憶を頼りに図書館を探す
木漏れ日を背に貼り付けたまま入館する
特に拒まれることもない
小径のような静寂を辿る
詩歌の棚から本を引き剥がす
こすれ出たかすかな音が虫のようだった


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