おまじない

その小さな砂糖の塊を凝視していたら
中心あたりが輝いたような気がした
子猫を引き連れたこの子
これは右
これは左
何だかわからない破片を塊の脇に配置する
子が身を乗り出しておまじないを唱えようとしたら
もう光ってるよと子猫が言った
先に見てた人がいたんだねと子が言った
ごめんなさい、私だ

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