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趣味がない大人が超絶ハマったビリヤード

大人になってからはじめた趣味はありますか?
私はここ最近ビリヤードをはじめました。"大人の趣味"というカテゴリから探す人もいると思いますが、私はそうではなくビリヤードに出会ったのはまったくの偶然。なんだかんだで1年くらいたったのかなぁと思います。

ビリヤードというと飲んだ後にみんなでワイワイ騒ぐものというイメージがあるビリヤード。映画ハスラーのようにお金をかけたりする危険なギャンブルというイメージを持つ40代以上の方が多いビリヤード。実は私、生まれてからビリヤードをしたことは一度もありませんでした。

これはこれで驚かれますが、私はあまりアクティブなほうではなくどちらかというと1人で自宅でのんびり過ごしたり、ゲームをしたりということが好きだったからです。写真を撮ったりもしますしゲームもする。それは1人でできるし、他人に気をつかわなくてもいいから。ここ重要。でもそれらを趣味と言えるほど熱中しているとも言い難い。

そんな私がビリヤードをはじめた理由は、死ぬ前に1回くらいビリヤードをしたいなと思ったから。ビリヤードってカッコいいイメージありません?高貴で上品なイメージ。一度くらいしてみたかった。

とりあえず体験したかったので"ビリヤード" "体験"で検索

そもそもビリヤードってどこでできるのかもわかりません。どこかのマンガ喫茶の看板に「ビリヤード」と書かれているのは目にしたことはありますが、いきなりそこにいっても何をどうすればいいのかもわからない。恥はかきたくない!

ビリヤードってどこで教えてくれるのか?ということから調べると、どうやらBAGUSというところでレッスンをしていることを知る。とりあえず体験だけしてみようと思って電話をしてみた。

ビリヤードってルールがたくさんあった

ビリヤードって、9ボール、8ボール、7ボール、ボウラードなどなどたくさんのゲームがあります。ふんわり私が知っていたのは「9ボール」のことで、1番から順番にボールを穴に入れて、最後の9番を入れたほうが勝ちということ。ところがどっこい、ゲームの種類がたくさんあったんですね。

まさにカオス!
(ちなみに事前にルールとかを調べてみたものの、全く理解できませんでした。)

ルールもゲームによって当然違うし、なんだか細かいルールがたくさんあって難しい…。覚えることばっかり…。

これ1人だとすごくしんどい。

こんなの独学でやってみようなんて絶対無理。でも私は大丈夫。なぜなら体験レッスンを受けたから。

何も分からないので、0からすべて教えてください

何をしていいのかもわからないし、作法とかローカルルールも分からない。なんとなく30年生きてきた感で、明文化されていないマナーとかが多そうだと察した私。知らないで後で嫌な思いをしたり、恥ずかしい思いをするくらいなら体験レッスンで全部聞いておきたい。

体験レッスンだけ受けて楽しかったら独学しようと思っていたので、恥も外聞も捨てて質問しました。いかんせん体験レッスン2回くらいで、やり方だけ覚えようと思っていた私。(当然1人でビリヤードするつもりだったし、お店のスタッフさんと二度と誰にも会わないだろうと思っていました)

聞いて正解だった。聞かなければわからないこともたくさんあったし、1回や2回で到底覚えられるようなことではなかった。ファールがあるんだよってことを教えてもらいましたが、いろいろなファールがあって、覚えきれないし、わかりにくいこともありました。

ボールをポケットに入れるのが気持ちいい

とはいえ、それ以上に楽しかったのは白いボールを色のついたボールに当ててポケットに入れること。

持ち方と構え方を教えてもらい、見本を見せてもらってイザ!!と挑戦してみるも、思ったように腕が動かせなかったり、チョンと白いボールにキューが触っただけであまり転がらなかったりとか、お手本のように格好よくはできませんでした。

が、楽しい。
ボールがちょろちょろっと転がっていても楽しい。
外しても楽しい。
ボールにキューが当たらなくても楽しい。
何しても楽しい。

なんて楽しいんだ!!

ボールをポケットに入れるというのがスカッとしてなんともいえないくらい気持ちが良かったのです。コッと音がしてゴトっとポケットに落ちます。この瞬間がなんともいえません。私の嫌な気持ちも一緒にポケットへ落としているような感覚がしました。

実は私、このとき仕事がうまくいかずにずっとモヤモヤをかかえていたのです。ストレスで激しく体調を崩していたのですが、その時のモヤモヤ感がちょうどビリヤードにフィット!ボールがポケットに落ちるとき、私のモヤモヤも一緒にポケットが吸い込んでくれたのです。

それから、私はモヤモヤをすべて吐き出すべくビリヤードにどんどんのめりこんでいきました。

週6でビリヤードをするほど愛してしまった理由

ビリヤードを愛してしまった理由は2つ。

①ビリヤードがとにかく楽しい
②スタッフさんが親切で素敵で大好き

キュー持ってボールをつついているだけで楽しいし、スッキリします。ただ、ポケットの前に直線上に並べたボールを入れるだけなのに楽しくて、これを何時間も繰り返し練習していました。その夢中で繰り返し練習している姿をみてかわいそうだと思った方もいて、声をかけてくださることもありました。(むしろゲームのほうがよくわからないし、できないのでやりやくなかったのですが…)

ストレスがたまっていたと先ほど書きましたが、憎くてたまらない上司が目の前にいることを想像し、刺し殺す勢いでキューを振っていました。始めたばかりなので当然上手にできないのですが、「ぶっ飛ばす」というイメージでキューを振っていると次第にリズミカルに動くようになり、だんだんと上手に使えるようになってきたので結果オーライですね。

2つめの理由は、スタッフさんが素敵すぎること。たぶんキッカケはある女性スタッフ2名なのですが、ふんわりした笑顔でガシガシ私のパーソナルスペースにガツガツ入ってきたのですがあまり嫌じゃなかったこと。(実は私はとても面倒くさい性格で、人と距離を置くことが多い)とにかく1人でやりたいと思っていたビリヤードなので、自分からは絶対他の人に関わることはしません。

が、彼女たちはなじめるように気を使ってくれたり、背中を押してくれたりしました。彼女たちがいなければ、時に誰かと一緒にビリヤードをしようということもなかったと思うので感謝しています。

ビリヤードとお店のスタッフさんのことを大好きになったら、週6日ビリヤードをするようになっていました。最初はお店のキューを使っていましたが、いろいろな人のキューやカタログなどを見て、マイキューまで購入してしまいました。

他にも沢山のエピソードがあるので、これはまた何かの機会のときにお話ししたいと思います。

趣味はビリヤード

趣味はビリヤードっていうのが正直今もためらうことがあります。「ビリヤードにはまっている」というと、「変わっている」「ビリヤードは1人ではできない」「ハスラーだ」「こんちゃに似合わない」などなどと冷やかしをうけることがあるからです。

それは最初に述べた通り、飲み会の2次会で遊ぶものというイメージや、ギャンブルのような悪いイメージがあったりすることも理由なのかなと思いますし、ピアノや茶道といったメジャーな趣味と比べると、マイナーもマイナー。そんなカルチャースクールなんてあるの?というような知名度だと思います。ビリヤードは。

それでも私は、初めてビリヤードをしたときのスッキリすがすがしい気持ちや、インストラクターのお手本のカッコよさだとかを思い出すと、自分も同じようにできるようになりたいなと強く強く思うのです。

※写真はフリー素材・知人の写真をつかいました。

最期までお読みいただきありがとうございました!