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個性派ヒロイン『マリエル・クララックの婚約』桃春花|ファンレター

今回紹介するのは、マリエル・クララックの●●シリーズ1作目。ヒロイン マリエル・クララックとヒーロー シメオン・フロベールの恋愛ストーリーです。子爵家令嬢と男爵家嫡男、しかも少し年の差があるカップル。ドラマティックな展開や、派手なストーリー展開ではありませんが、マリエルの個性がたっていてキャラクターがポイントです。

毎週木曜日は少女小説・ティーンズラブ小説の感想を、ファンレターを書くような気持ちで綴っています。

あらすじ

物語はマリエルの縁談からはじまります。相手は近衛騎士団の副団長であるシメオン・フロベール、頭脳明晰で美男子なので貴族女性からの人気があります。また、王太子殿下とは幼少のころから交流があり招待重臣間違いないと言われています。一方マリエルはどこでも空気に馴染めるくらい地味な女の子。子爵家で、フロベール家とは天と地ほど格差があります。どうして目にとまったのか?と疑問でならないマリエル。そんなマリエルには個性的な趣味とシメオンには話していない秘密があります。

マリエル・クララックさま

あなたの趣味を知って大変興味深く物語を読ませていただきました。人々の噂話や人間関係、それにまつわる事件や事故、私もマリエルと同じように興味があるし知りたいと思ってしまいます。だからその好奇心や探求心を全力で注げるあなたが羨ましいです。

空気のように景色に馴染む特技もそうですが、シメオンと婚約したことで貴族女性たちから妬み僻み嫉みを向けられてもサラっと受け流しているようで、興味深く観察しているところなどゾクゾクします。人間観察に興味があるとはいっても、やはり自分に向けられた負の感情はあまり気持ちのいいものではないし、辛いと感じます。でもあなたはそれすらも小説に生かすための素材になってしまうのだから神。まさしく神だと思います。

政略結婚もある時代ですが、家格的にも断れないとは思いますが、自然なものとして受け入れて向き合っていくところ、そこからはじまるマリエルの恋愛も素敵なことだと思います。マリエルの好みのタイプに見た目がハマっていたこともラッキーだったでしょうし、しかしながらいくらドSっぽいからといって鞭をプレゼントするそのぶっ飛んだ思考回路は理解できません。そんな会話がかみ合わないマリエルとシメオンの会話をみるのも毎回ワクワクしています。

やんちゃもほどほどに。少しは落ち着いてくださいね。

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