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みんな違ってみんないい。そしてみんな・・・ムズカシイ。

ピアノという超メジャーな楽器を弾いている私にとって、マイナーな楽器を選択する人の気持ちは正直分からなかった。
ちなみに、小学校の合唱部ではソプラノ、中学校の吹奏楽部ではクラリネット、高校の管弦楽部と大学の副科楽器はヴァイオリン。なんて分かりやすいミーハー気質(笑)

そんな私が、トロンボーンの伴奏をさせてもらうことになった。
「なぜトロンボーン?」が、1番初めに抱いた気持ちだった。
だって、金管楽器だったら絶対トランペットがいいじゃん!本当は違う楽器がいいけど、不本意で吹いてるんじゃない?

初顔合わせの時、失礼を承知で思い切って聞いてみた。
「なんでトロンボーンなの?トロンボーンの魅力って何?」

すると、出るわ出るわ!!
トロンボーンの良いところや好きな曲や好きな奏者が次から次へと・・・。
聞けば、やはり始めたきっかけは部活で「キミ、体が大きいから重い楽器イケるでしょ。」というありがちな理由だったらしいが、今は本当にトロンボーンが好きで好きでたまらないらしい。

実は、トロンボーンが本当に好きで吹いているのでなければ、伴奏はお断りしようと思っていた。
でも、彼の気持ちはホンモノ!!
コンクールに挑戦する数ヶ月間、彼のホンキをしょって立つことに決めた。

トロンボーン以外にも、今年の夏は色々な楽器の伴奏をする機会に恵まれた。
メジャーな楽器もマイナーな楽器も、始めたきっかけはどうであれ、今は本気で演りたいと思っている人たちばかり。
どの楽器にもそれぞれ違った魅力があって、違った難しさがあると、今更ながら知った。

これって、人間と同じだな・・・。


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