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【キャリアチェンジを検討する方向け】会社探しで気を付けて頂きたい5つのこと

転職にはキャリアアップや結婚、嫌な仕事から逃れる為等様々な理由があるが、2018年度の転職者数は330万人弱と、相変わらず活況である。

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好景気もさることながら、転職に対する理解も進み、
若手だけではなく、30~50代もある程度気軽に転職が出来る様になった事も
大きな要因だろう。

しかし、気軽故に失敗も少なくない。
これまで転職に失敗し、弊社にキャリア相談にいらっしゃった方々からは

▶仕事内容
・仕事内容が話に聞いていたものと全然違う
・忙しすぎるor暇すぎる
・前任者の引継ぎが無い

▶人間関係
・上司がパワハラをしてくる
・話を聴いてもらえない
・会話が無い
・ノリが合わない

▶全体的には
・何となく雰囲気が悪い
・疎外感がある
・年功序列すぎて無理

▶中には
・給料が期日に支払われない
・ボーナスを忘れられる
・保険証がいつまでたっても届かない

等々の失敗談を聞かせて頂いた。

それらを分析してみると、失敗要因として目立つものが、

・給料や通勤時間、福利厚生等のハード面だけで決めてしまい
その会社の社風や人等のソフト面は殆ど見なかった

・リファラル等で友人や社長の口車に乗り、内容を詳細に確認しなかった

等である。

そもそも入社してからでないと分からない事も多いと思うが、少しでも転職の失敗を減らして頂くために、
「会社探しで気を付けて頂きたい5つのこと」
について書かせて頂く。

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1:経営者(経営陣)から会社の方向性は提示されているか?**

特に中小企業に転職を考えている方は、この「方向性が示されているか」については十分に気を付けて頂きたい。

方向性が示されていない企業は経営陣の視野が今日や明日までしか見えず、意思決定が短期的なものになっている可能性が高い(ワンマンで頭の中にある等は別)。

その結果、あなたを採用したが、翌年には全く力が活かせる仕事がなくなっていたなんて事にもなりかねない。

経営者がワンマンであればその経営者の、経営陣であればその総意を確認しておきたいところだ(経営陣の考えがバラバラの企業は避けた方が無難である)。

2:クレドがカルトになっていないか?

「うちの会社はこのクレドを大事にしています」
の様な事を説明される企業はあると思うが、クレドがある事自体は素晴らしい事である。
会社としての善悪を明確にし、経営者からの方向性を具現化したものだとも言えるからである。

しかし、行き過ぎてクレドではなくカルトの様になっている企業もある。

「〇〇さん、クレドの103項違反しているよ!
全社会議で厳重注意だからね。」
「〇〇さん、もう3回目ね、分かってるね、反省文じゃすまないからね、減給だからね、覚悟してね。」
「〇〇さんは、クレド違反が3回あったからクビにしよう
(幹部会議等で)」

等々。

ポイントは「業務の範囲を超えているかどうか」だが、これも外からは見えにくい。
社員がクレドの話を始めたら

「どの様に運用していますか?」
「クレドをどの様に思っていますか?」
「このクレドに批判的な方はいませんか?」

等と聞いてみると良いだろう。

3:年齢構成が歪ではないか?

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中間層が異常に少ない、50~60代が異常に多い、若手が異常に多い等の企業は注意が必要だ。

傾向として

年配の方が多い企業や若手が異常に多い企業は
「若手を使い捨てる文化がある」

中堅が異常に少ない企業は
「何らかの原因で人材が流出している」

等を疑っても良い。

「社員の年齢構成を教えてください」
「人員構成についてどの様に思っていますか?」
「どの様な対策を打っておられますか?」

等と質問し、取り組みを聞いても良いだろう。

4:賃金テーブルや評価制度はあるか?

賃金テーブルが無い企業は、言い値で経営者と交渉をして給料を決めることになるが、下手をすると一生昇給が無い、若しくは強く言ったもの勝ち等の特徴がある。
強く言えない方にとってそれはリスクでしかない
(言える方や社長と絶対的な信頼関係がある方は良いと思うが)。

5:社会保険に加入しているか?

法人であれば法律上強制加入であるが、個人事業で適用業種ではなく5名以下であれば任意加入となる為、加入していないところもある。

それならまだしも、
・適用業種でもう5名を超えているにも関わらず加入していない
・法人化したにもかかわらず加入していない

等のところもまだ存在する。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/tekiyo.pdf

「ベンチャーで勢いが感じられるから」
等と言って、脇が甘すぎる企業に転職するのはおススメしない。
最低限自分の事は守れる企業を探すべきだ。

その他にも利益や内部留保等数字面の確認等があるが、そもそも数字を詳細には示して頂けない企業が多いと思うので、
まず確認すべき5つをチェックして頂ければと思う。

簡単ではあるが皆様の転職が成功する事を心よりお祈りする。


カトキチ@組織・人材開発コンサルタント

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