キャンペーン

近くのコンビニ「セレブンイレブン」で無料キャンペーンがやっていると聞いたので応募することに

まずこのセレブンイレブン自体がセレブ御用達のコンビニとして有名なので、販売している商品ですら手が届きにくい物ばかりだ

しかし2年に1度行われるこの無料キャンペーンのみが、
唯一好きなものが手に入る場なので絶対に応募することにしている

無料キャンペーンはくじ引き式で、その場で当たりかハズレかが分かる

私の狙いは「いくら恵方巻きセット」

もうすぐ節分であることと、米粒の部分が全ていくらで握られている恵方巻きは最初で最後のご褒美だと思うので、当たるよう願う

実際にくじを引くと、金紙が中から出てきた

これは当たったと確信した私はニコニコで紙を開けるとデカ文字で「大ハズレ」と書いてあった

紛らわしさに少し腹が立ち、その紙を丸め
揚げ物の油に命中するよう投げ入れた

外した

しかし挫けはせず、くじを引き続ける

途中店員さんに一か八かで
「恵方巻きを短めにカットしてもらっていいので
いくら恵方巻きセット貰えないすかねっ?
それも無理ならいくら1粒だけ、、おねが、」
とせがんでも、腰を折るように断られた

中にある紙を何十枚と引いてみたが、全て金紙で
大ハズレと書いてある

ここからは課金システムになり、くじ引きボックスを変えるのにはお金がかかる
それでも私は箱を買い換えては、くじを引き続けた

すると手の感触で、中にくしゃくしゃの紙がある事に気付き、あえてそれを引いた

紙はレシートを丸め裏紙として利用してるっぽかったが、中を開くと「当たり」と書いてあった

その文字を店員さんに見せると
バックヤードからタンバリンとマラカスと神楽鈴を持ってきて盛大に祝ってくれた

居酒屋ノリをされた恥ずかしさと、楽器として神楽鈴を鳴らされたのがとにかくおぞましかった

店員さんは紙と引き換えに
特上いくら軍艦の30貫セットと交換してくれた

しかしこのセットを欲してない私は
「違う、これじゃなくて私はいくらの恵方巻きが食べたいんだ、軍艦じゃなくて長いのがいい」
とせがむと、店員さんは
「10分ほどお時間頂けますか?」
と言いバックヤードに行ってしまった

髪の毛であやとりをしながら10分待っていると
「お待たせした〜!」
と店員さんがお寿司を持ってきてくれた

そのお寿司は、店員さんが自らいくら30貫を
繋げて繋げて握り直したいくら恵方巻きだった

この上ない喜びで感謝を伝え、恵方巻きを持って帰った

家に帰り恵方巻きを食べようとしたが、今日は節分じゃないことに気づいて
長いその恵方巻きを包丁でカットして食べることにした

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