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絵も文章も「スッと入ってくる」かが大事

毎週水曜日にnoteを更新すると決めて、3週目の本日、なんか二拠点生活の話を真面目に書こうかなーとか、“考えて”文章を書いていたら、2000字くらい書いたところで、「つまらない…」と気付いてボツにしてしまった。どうしよう!!折角、書いたのに笑 でも、ダメだった。だって、つまらんのだもん。自分で読み返して、つまらない文章を外の世界に出す勇気は私にはない。いや、もしかしたら誰か他の人が読んだら「役に立つ」とか思ってくれる人もいるのかも知れないけどさ、それでも私は嫌なのだ。自分で読んでいて、スッと入ってこない文章を世に出すことが。これは私の小さな、小さな、こだわりなのだ。(たぶん!)

絵を描いているときも、文章を書いているときも、「スッと入ってくるか」というのが、私の中で、“外の世界に発信できるか?”のちょっとした境界線になっている。この「スッと入ってくるか」というのは完全に主観の世界で、私にとって「スッと入ってくる」表現でも、誰かにとっては「引っ掛かりのある」シロモノかもしれない。しかも、時によって変わる。だから、昔、書いていた文章は黒歴史過ぎて、読んでいて恥ずかしいし、過去の絵は、「もう外に出せない」と、見ていて辛くなる。

でも、勿体無いから笑、絵の場合は、色をさらに描き重ねて「スッと入ってくる」状態まで描き続けることにしている。文章も下書きに残して、何かの時に使えるかな?と、とって置いたりもしている。過去の文章は黒歴史でも、当時の私には大事な表現だったから、世に出しちゃったものは消さずにそのままにもしている。

絵でも文章でも結構同じことしているのだなー。

「スッと入ってくる」表現が生まれる時って、大抵、はじめは、何も考えていなくて、ただ頭に思い付いたことを言葉として綴ったり、色や形で表してみたり、無邪気な気持ちで、いかに空っぽな自分になれるか?みたいなを部分を自分の中ではとても大事にして描いている。でもさ、それだけじゃ、単なるメモであり、下地であり、下書きであり、落書きで、私の中で「外に出すもの」にはまだならなくて、そんなメモ書きを今日も今日とて2000字くらい書いちゃったんだけど笑 (きっと使える部分はあるから、削って書き足して新しい文章になる日があるのだろう。)

でもさ、そうやってこれはダメ!ってボツにした後、ようやく空っぽになった自分が真っ白な紙に何かを描くと、取り留めもない文章から、流れが生まれて、一本の物語になっていく。そんな感覚である。絵の場合もやっぱり流れが生まれて、そこに物語というか一体感のあるまとまった状態になって、文字通り絵になっていく感じ。(そういえば、絵も自分を空っぽにするために描いていることがあって、それも描き重ねたり、破いて貼り合わせたりして、新しい絵になる日があったりする。)

で、最後の仕上げに調整する。最後まで読んでから、いらない文章を削って、順番を変えたり、遠ざかって壁にかけて見て、細かい色や形を加えて、「スッと入ってくる」状態に変えていく。この時は、今までに書いた文章の量とか、一生懸命に重ねた色や形とか、そういった過去の自分の頑張りを全て無視して、忘れるようにしている。そういう自分の“思い入れ”に肩入れしていると「スッと入ってくるか」という自分の判断軸が歪んでしまう気がするんですよね。このときもなるべく空っぽになって純粋な真っ新な気持ちで「スッと入ってくる」か観ている。

絵でも文章でも私は最初から「スッと入ってくる」状態のものを生み出せるような天才じゃないのだけど、たぶん、この無邪気に純粋に空っぽになる、という部分がもしかしたら、ほんの少しだけ、ちょーっとだけだけど、私は人より得意なのかも知れない。絵を描くのも文章を書くのも決して得意ではないから、上手な人たちよりはすごい時間がかかるんだけど、自分の中の「スッと入ってくる」基準まで描き続ける、それだけはできる。

この「スッと入ってくる」という境界線も1日経ったら変わるから終わりがないのだけど、でも、この「スッと入ってくる」状態を探し求めることが、たぶん、昔から、私は好きなのだ。まぁ、でも最近の文章は割と簡単に外に出しているけどね笑  小学生の頃から途切ることなく30年以上ずっと「誰かに宛てた」文章を書いてきたから、「もうこんくらいでいいやー。」みたいな力の抜き方も覚えてきた気がする。絵の方は30年経っても、「まだまだ、だなぁ。。。」って感じてる気がするけど、だからこそ、ずっと描き続けたいと思っていたりもするのだよなぁ、きっと。

あ、あとさ!!結局、自分で決めた境界線なんて当てにならないから、悩んだら外に出してみるのも大切だと感じている。そうやって、出してみてから気になって編集したり、描き直したり、えいや!!と、社会に出すことで、表現する力が育っていってくれたらいいな◎

3-5年後に家族で世界に飛び出します、たぶん◎