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「おまけ」って、嬉しいよね。

去年から、『Aesop』の化粧水を使わせてもらっています。おかげさまで、人生ではじめて、肌がカサつくことなく冬を越せそう。ありがとうございます。

はじめてこういうのを使った身にしては、毎日それなりにちゃんと塗布していていたので、ついにこの前、200mlのビンが空になりました。なんか新しくチャレンジ(?)したものを、全部使い切れたときって「あ、歯磨き粉なくなったわ」とは少し違った、達成感というか感動みたいなものがありますよね。(あれ、ない・・?)

それで、無くなった化粧水を買いに、店舗へ行ってきました。普段の買い物はオンラインで済ませてしまうことが多いのだけれど、Aesopさんの場合は直接お店に行きたくなります。

買いたいものは事前に決まっていたので、お店にいたのは5分くらいだったでしょうか。目的の商品のほかに、いま使ってる保湿クリームとは別の種類のものを試させてもらい「なるほどですね」とかなんとか言って、お会計へ。

結局、その日に購入したのは化粧水だけだったんですが、店員さんが「よければこういうのもお試しください」と、クレンジングやさっき手の甲に乗せてもらったクリームのサンプルを一緒に入れてくれました。他のラインナップを買ってもらったりとか、いまのものからアップグレードしてもらうという狙いがあることはわかっているのだけれど、それでも「あなたには、こういうのもオススメなので、ぜひ試してみてくださいっ!」って言われるのは、やっぱり嬉しい。


大人になると、こういう「おまけ」をもらう機会って、ずいぶん少なくなります。子どものころは、いろんなおまけに目をキラキラさせていたのにね。それを「要らない」と言えるようになることが、大人になる条件の一つみたいなところもありました。

野球カードチップスが、湖池屋の『プライドポテト』になったり。
マクドナルドでは、ハッピーセットから、「ダブチ」のセットを注文するようになったり。

誰に言われたわけでもありませんが、「『おまけ』じゃなくて、『メイン』だけで楽しむのが大人ってもんだからね」みたいな雰囲気を感じていた気がします。

だから、「おまけ」がない世界に慣れている大人が多いと思うんです。そしたらさ、少ないものは価値が高くなる法則が働いて、大人にこそ「おまけ」が重宝されるって理屈も一定の説得力がありそうだよね。実際、サンプルもらって嬉しかったですし。

それからこの「おまけ」のような概念って、店員とお客さんの関係以外にも、存在すると思うんです。例えば、

・取引先への業務連絡のメールに、追伸で顧客の商品の感想を伝える、とか
・友達に借りてた本を返すときに、「このブックカバー、好きなんだ」って紙のブックカバーを渡してみる、とかとか

こういうの、なんていいかえればいいんだろう。なんというか、相手への思いやりとか、一歩あゆみよる気持ちというか。「メイン」にどれだけ満足できるかってことも大事だけれど、それとはまた別に「おまけ」もさ、甘く見ていちゃもったいないと思うんだよね。

「おまけ」に集中して、「メイン」がおろそかになってしまう。それは、絶対にやったらダメなんけど、「メイン」をしっかりやった上で「おまけ」を渡すというのは、自分(たち)のファンを増やすためにも非常に有効な施策の一つだと感じます

毎回は難しいかもしれませんが、「メイン」のことだけじゃなくて、相手の人のことを想った「おまけ」を添えられる大人になりたいよね。

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