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「メンバーnote」 制約の中だからこそ、学びを進化させた息子たち。

メンバーからの寄稿です。

今年、このコロナ禍で私立中学校に進学した長男。
なかなか入学式も迎えられない中、入学した中学校の計らいで学年全体のチャットルームを開設していただいきました。
すると、まだ顔も知らないクラスメートと数学の問題について論議をしたり、論文を共同で書いてみたり、それぞれ役割を見つけてチャットだけで協働作業が進み、デジタルネイティブ世代の子どもたちが自立的に学びを進めていく力の強さに驚きを感じました。

6月末からはやっと学校がスタートすると、毎日学校の友達とオンラインゲームをしていた息子。
毎日ゲームばかりでどうなることやら、と思っていたところ、
「期末試験一週間前からはゲームをしない。」
と皆で決めたそうで、ちゃんと息子もゲームをやめていました。
代わりに「期末対策ルーム」なるチャットルームが立ち上がった様子。

すると、「zoomで勉強会をしよう!」と息子が提案をし、それぞれの家庭から合計10人でzoomを繋ぎ自習→息子の作った問題のスライドで早押し大会→ラジオ基礎英語1をみんなで聞く、というプログラムを開始。
みんなでシャドウイングをしたりして、大変盛り上がっていました。

自習会を実際に行う前には、「そんなみんなで勉強やって捗るの?」と疑問の声も上がっていましたが、「他人の目があるととても集中できた」と好評だったようで、その日以来、息子が出られない日も毎日のように誰からともなくzoom勉強会が開催されたそうです。

地学では200個の暗記カードをアプリで作り共有し、友達と二人でzoomを繋ぎ数時間かけて覚えきったそう。
途中で「あー疲れた」「そろそろやめる?」「ここまで来たんだ、最後まで頑張ろう」という声が聞こえてきました。
苦手な暗記もお友達のおかげで楽しくでき、テストもよくできたそうです。

さらにはチャットルームに息子が予想問題を作ってアップしていました。「全教科は作れないよ、苦手な○○は誰かがやってくれるだろうから、それを使う。」と話していた通り、その後いろいろな人がまとめや予想問題を作って、みんなで解き合う。
わからないことは質問をして誰かが答える、という流れでが出来上がっていました。
みんなのためにせっせと予想問題を作っている姿、「絶対評価なんだし、みんなでできるようになった方がいいからね。」という息子の言葉には眩しいものを感じました。

思えば、中学受験勉強の時は、塾の後どれだけ疲れていても、Co-musubiの算数クラブ (子どもたちの希望から始まった算数&数学の自習の時間)だけは、毎週「出たい」と参加してきました。
楽しく集中できることを実感していたのでしょう。
入学後の友人たちとの自主的な学びの仕組みは、Co-musubiでの経験、「自習→わからない問題を送り協力しあい解く」という学び方が基になっているな、と感じました。
ずっと参加してきたので当たり前のようにリードできたのでしょう。

また、Co-musubi内の子どもたちに対し、長男を含めて年長の子どもたちが休校期間などに朝の会を主宰し、自分たちでつくったクイズや興味の種を撒くような授業スタイルの取り組みを行い喜んでもらえた経験も活きているように思います。

このコロナ禍において、会えないという制約の中でも、できないことばかりではなく、こんな状況だからこそ、うまくオンラインを使い、個人ではなく協力してみんなで成果を上げる勉強方法を編み出せたのでしょう。

試験勉強期間も、学び合うことがそれはそれは楽しそうで、あんなにゲーム好きな息子がなんと一度もゲームに手を出しませんでした!
この制約がある暮らしの中で、新しい学びのスタイルを手に入れたであろう息子たち。

Co-musubiの環境から息子が身につけた
・オンラインを活かす自立的な学び方
・みんなで協力して学ぶ楽しさや効果
が、新たな仲間にも広がりました。

精神的な自立を迎えた息子を見て、今後はあまりいろいろうるさく言わず、本人にまかせて見守ってもいいかな、と胸をなでおろしています。



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