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安物買いの銭失い【#心の柔軟体操】

一見安いように見えて、まわりまわって高くつく。よく経験する。

これを買ったら何年も着られるだろうと思う、素晴らしいニット。手触りもよく、縫い目もしっかりしている。

だがまったく手が届かず、プチプライスの服を買う。値段の割にはデザインが素敵、とその時には思うんだけれど。今シーズンで着倒してしまい、来年またプチプライスを買い直す。

そういった構造は、そこかしこにある。ファッションは流行り廃りの入れ替わりが激しいので、特殊ではあるけれど。

いつもは通らない路地を歩いていると、 店先にお弁当が並んでいた。値段は…300円?

ほぼ通り過ぎてから値札を認識した。居残る首と進む足。すぐさま引き返し、お弁当に近寄った。

茄子の炒めものなど、メインは数種類。やはり通りがかったおじさんたちも立ち止まって、まじまじと眺めていた。だって、安い。びっくりした。

無類の茄子好きなので、即決した。うきうきと職場に戻り、電子レンジで温めた。食費が浮いたぞ、ちょっと良いチューハイでも買おうか。チンと軽快な音が鳴った。お弁当を取り出して席に戻ると、どこからか変な臭いが。

…ガソリン臭?

辺りを嗅ぎ回っていると、どうやら目の前の黒くて四角いプラスチックケースに収まる食べ物が出処のようだった。お弁当から…ガソリンのにおい…?

なかば混乱していた。花粉症がはじまりつつあって、鼻がおかしいのだと思い込んだ。もったいなかったのもあり、気のせいだと思って食べはじめた。

食べ物に対して、こだわりはなくはないが、割となんでも美味しく食べられる。量もたくさん食べる。それなのに、恐ろしく箸が進まなかった。

食べ進めるうちに冷静になったが、においがしたメインディッシュはほぼ食べきってしまった。そこから箸がとまってしまったので、仕方なくごめんなさいした。

昨晩疲れていたのか、はたまた食べたもののせいか、突然具合が芳しくない状態となり、一日上の空で仕事した。退勤後もお腹が落ち着かなかった。

いつも食べている買い弁当だって、決して高くはない。突き詰めて突き抜けてはいけないラインを思い知らされた。そして、自身の小市民ぶりも骨にしみわたった。

日付:2019年10月1日(火)、執筆時間:約20分、場所:自宅、音楽:なし

振り返り:今もなんか具合が優れず。。そしえうつらうつらして書いてしまった。

毎日、仕事の休憩時間にエッセイ?を書き続けている方をとてもリスペクトしており、毎日ではなくとも書いてみようと思い立ってみた。#心の柔軟体操 と名付けてみた。本当は心の筋トレにしたかったけど、既出だったので。出勤か退勤時に書ければいいな。


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