互い違いのYシャツ。
ボタンをかけ間違えることを「互い違い」と言う。小さい頃に親からよく注意されたものだ。ボタンの方から見ると本来通らない隙間を通ることになるし、隙間の方から見ても本来通ることのないボタンがくぐっていく。まさにお互いに違う状態。
おおらかな国民性のせいか、この国ではボタンが互い違いになったYシャツに袖を通いている人をよく見かける。自分が小さい頃に注意されていたからか、身だしなみを気にする人間だったはずが、海をまたいだ途端に不思議と気にならなくなった。むしろ熱帯地域のために上半身が