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フィルムカメラっぽい質感をデジタルで。「Paper Shoot」(作例あり)

2013年に台湾で誕生したカメラブランド「Paper Shoot」。名前の通り、とても薄くて、必要最低限の機能しかありません。

本体の軽さや外装のカスタマイズ性がよく取り上げられますが、真の魅力はフィルムっぽい質感がデジタルで撮れるという点だと私は思います。

では実際どのような画が撮れるのか、私が撮影した写真を紹介しながらレビューしていきたいと思います。

遠野駅から釜石線

2023年GW、私は岩手県遠野市を訪れました。

たんぽぽの花びらが東京より大きい

たんぽぽの写真はファインダーを覗かず、足元に手を伸ばし、パシャリと撮りました。なんてことない日常の一部が、少し色褪せたフィルムっぽい質感でとても良い感じ。もちろん無加工です。

アトリエ遊の看板猫みーちゃん

今回、3泊4日の宿泊でお世話になるのはゲストハウスアトリエ遊さん。看板猫みーちゃんが、窓際でお出迎え。

HONDA

友人の運転する車に揺られ、遠野散策へ。後部座席から手を伸ばしてテキトーにシャッターを押して撮影した写真。ファインダーを覗かないからこその迫力のある画が撮れました。色も引き締まっていて良い。

カッパ淵へ向かう道

遠野と言えばの、カッパが釣れるカッパ淵へ。

空を見上げる(モノクロ)
常堅寺の入り口
足元の世界
大きな切り株を上から(モノクロ)

カッパ淵の手前に位置する常堅寺。目を閉じた状態で陽の光を瞼の裏から感じると、日頃の疲れを癒してくれます。モノクロの出方も場面に応じてコントラスト感が異なり、どんな風に映ってくれるか毎回ワクワク出来そうです。

カッパ淵で民話についてのお話

カッパ淵にいらした通称カッパおじさんから、民話と昔話の違いなど大変貴重なお話をお伺いしました。

夜ご飯

夜に神楽を拝見した後に、舞手の方をゲストハウスアトリエ遊にお招きして夜ご飯を頂きました。
室内であっても、光量さえあればしっかり撮れるようです。

釜石線
遠野市内
市民ホール前

朝はひとりカメラを持って街ぶらを。フィルムっぽい色の出方とマットさがありつつも、透明感も感じさせる描写は美しく、購入を決めて良かったと思いました。

松林堂の作業工程見学
おじいさんとお父さん

まつだ松林堂、明がらす発祥のお店。お店奥で作業工程を見せていただけました。撮って出しで、この質感と色はとても優秀ではないでしょうか。

千本桂付近
千本桂内部

遠野出身の友人にガイドをしてもらいながら様々な場所を巡りました。その中の一つ、千本桂は圧巻。木の中に入る経験は初めてのことでした。
白飛びはやや気になりますが、それも味の一つと捉えれば問題ない程度かなと思います。

小友八坂神社
神社裏
切り株たち
舞う

小友にある八坂神社。ディテールの描写具合とマット感の塩梅がとても絶妙で個人的には好きです。最近のスマホもたしかに綺麗な写真は撮れますが、Paper Shootの方は写真に命が宿っているように感じられます。

厳龍神社
鷹鳥屋川
大木
光が降り注ぐ
木の影
川に光るものを見つけた
砂金かな、違うかな
水面(モノクロ)

巌龍神社は個人的にお気に入りスポットの1つ。また、近くの産直ともちゃんでは地元のお母さんたちの手作りパンや小友羊羹が人気とのことで、今回は小友羊羹を頂きました。

Kくん
成長を見守るよ
遠野八幡宮

数年前からずっと成長を見守っているKくん。彼の自然な表情や仕草を捉えるために、あえてファインダーを覗かずに撮影しています。それでも標準レンズが22mmと広角なので、大体良い具合の構図に落ち着いてくれます。

3泊4日の遠野旅でPaper Shootは大活躍でした。期待通りのフィルムっぽい質感に加えて、透明感のある繊細な描写も垣間見えて大満足。まだ使い始めたばかりなので、これからも旅のお供にしていきたいと思っています。

そしてプラスアルファの魅力として、Paper Shootをきっかけに新しいコミュニケーションが生まれるのもとても嬉しい点です。一見、お財布のような、名刺入れのようなカメラを首から下げていると、みんな気になって話しかけられます笑

私のPaper Shoot

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