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「ノルマ」という言葉の裏側に潜む ネガティブイメージ


こんにちは、コンプライアンス・オフィサーの越田です

皆さんの会社・職場では、仕事の目標量や目標数値を
どのような呼称を用いていますか?

「ノルマ」の他に「目標」や「予算」「KPI」「ボギー」
部署によっては、「課題」「割り当て」「クオータ」
などの言葉も使われていると思います。
 
ノルマは仕事の中で、
ごく当たり前のように使われる言葉ですが、
本来の意味はどういうものかは、あまり知られていません。

ノルマとは?


各個人や工場などに割り当てられた、一定時間内における労働・生産の最低基準量。第二次世界大戦のシベリア抑留者が、引き揚げてきて伝えた語。

精選版 日本国語大辞典

個人や団体に対して国家や組織が強制的に割り当てた労働の目標量であり、多くの場合は労働の成果のみならず時間的な制限も付加される。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

会社での使われ方


会社での用語としては一般的に

一定時間内にこなすべき最低限の仕事量」
「一定時間内に達成すべき数値目標

という意味で使われます。
 
 

ノルマという言葉からはどのような印象を受けますか?


 
「ノルマ」という言葉には、
「強制的に与えられた過酷な義務」
絶対に達成しなければならない数値」
というイメージがついてまわります。
 
弊社のクライアントに行うアンケート回答でも
ノルマに関する回答が多く寄せられます。

  ・営業ノルマが厳しい
  ・営業ノルマを達成しても、評価が変わらない
  ・ノルマが厳しいので離職を考えている
  ・ノルマの設定基準が分からず、不公平感が強い
  ・新人もベテランも同じノルマって・・・

など、ネガティブな回答内で使われることが多いです。
 

押し付けられたものが「ノルマ」で設定に納得できるものが「目標」?


特に若年層では、ノルマという言葉に対して
押し付けられたものという
ネガティブイメージ
を強く持っていると感じます。


現在では、大企業を中心に
「ノルマ」から「目標」「KPI」
などに置き換わっています。
 

経験則ではありますが
ハラスメント事例やコンプライアンス違反の起こる職場では、
「ノルマ」を使用している場合が多いと感じています
 


ノルマという言葉を現在使用していて
「社員の定着率が低い」
「社内の風通しが悪い」
「営業部門の雰囲気が良くない」
ということがあるのなら、

違う言葉に置き換えることをお勧めします。



読んでいただきありがとうございます。上場企業や大企業以外では定着していない「コンプライアンス」をわかりやすく伝えていきたいと思います。