禁酒と学習 その2
前回、禁酒1年間でどのような回復をしてきたかを書いた
今回もその続きを書きたい
アルコール依存症による脳のパフォーマンス低下はとても深刻であった
計算してみれば一日6時間の飲酒をここ3年ほど続けてきた
6時間×365日×3年=6,570時間
を飲酒に費やしてきた
勿論18歳から飲み始めてきた時間も計算すればもっと多くの時間を飲酒に費やしているが、最後の3年間は本当にお酒を辞めたかったのでそこだけにフォーカスして計算した
お酒を辞めればもっとお金が手元に残るだろうし、その時間を違う事に使えるだろう
そしたら僕の人生は今みたいな状態から抜け出せるだろうとは頭では分かっていたが、不安・社交性の無さを打ち消す為に僕は酒を飲まざるを得なかった
幸運な事に僕は禁酒を一年間する事ができた
その結果、毎日の飲酒時間6時間 年間で2,190時間をシラフでいる時間が増えた
禁酒開始から半年は禁酒によって増えたシラフ時間は離脱症状とリハビリに終始した
この半年はマイナスから0に戻すような半年であった
前回、記事に書いたように半年したところで自分の回復に自信を持てるようになり、様々な目標を立てる
TOEICで過去最高得点を出せた僕は次は簿記を勉強した
簿記も大学を中退する前に取りたかった資格だ
大学在学中は簿記3級に2度落ちた
それから簿記2級受かればいいんだとヤケを起こして受けたが、3級の知識が無い人間が受かる訳もなく何度も落ち続ける
11月頃から簿記を勉強し、先月に何とか簿記2級に合格することが出来た
飲酒をしている時はその日暮らしで刹那的にしか生きていなかったので、継続して何かをやり続けるという事がとても難しかった
根性的な勉強だけで大学に入ったという成功体験も加味されて、試験前に追い込んでやればいいとか試験前に寝ずに勉強すればいいとかそういう思考の癖も少し改善することが出来た
アルコール依存症における禁酒はとても辛いし、先が見えにくい
しかし、半年間でマイナスを0にする過程は終わる(僕の場合は)
半年から先は自由で自分のしたい事をもう一度立ち戻って始めればいい
したい事を思い出せない人は飲酒を始める前に立ち戻って、その当時諦めたことをすればいい
難解過ぎて諦めた本、水泳やマラソン、数学なんかでもいい
今回は諦めた時より必ずできると思う
そのできるという感覚がとても大切でそれが僕らをより自由にしてくれる
僕もこれからも禁酒を続け、自分のしたい事やなりたい姿を追求していく
皆様におかれましても必ず自由で新しい世界が待っていると思いますので、禁酒をしたい・やっているという方は参考にしていただければ幸いです
それでは
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